著者のコラム一覧
六川亨サッカージャーナリスト

1957年、東京都板橋区出まれ。法政大卒。月刊サッカーダイジェストの記者を振り出しに隔週、週刊サッカーダイジェストの編集長を歴任。01年にサカダイを離れ、CALCIO2002の編集長を兼務しながら浦和レッズマガジンなど数誌を創刊。W杯、EURO、南米選手権、五輪などを精力的に取材。10年3月にフリーのサッカージャーナリストに。携帯サイト「超ワールドサッカー」でメルマガやコラムを長年執筆。主な著書に「Jリーグ・レジェンド」シリーズ、「Jリーグ・スーパーゴールズ」、「サッカー戦術ルネッサンス」、「ストライカー特別講座」(東邦出版)など。

欧州パンデミック宣言と中国人の“イタリア北部侵攻”を思う

公開日: 更新日:

 駅前にはバールが1軒あるだけ。ホテルもタクシーもない。窮地を駅員に下手な英語で説明すると駅員はバールのマスターに交渉してくれて、彼が1時間離れたホテルまで自家用車で送ってくれることになった。

 無事にペルージャに着き、日本人メディアの大半が泊まっていた「チョコレートホテル」を根城にして動き回り、ようやく地元通信員の確保に成功した。

 帰国前にミラノのドゥオーモ広場に立ち寄ってみた。9年前は地下鉄の通路にシートを敷き、女性用の下着などを売っていた中国人が、かつて幅を効かせていた韓国人やアフリカ系を“駆逐”。ドゥオーモ広場に“進出”してブランド品のコピーを売っていた。

 この頃から中国人のイタリア進出は始まっていた。彼らはイタリア北部にコミュニティーを定着させ、その数は年々膨れ上がっていった。

 中国人の“イタリア北部侵攻”が、今回の新型コロナウイルスの欧州パンデミックの遠因になっていたのかもしれない――。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  3. 3

    前田健太は巨人入りが最有力か…古巣広島は早期撤退、「夫人の意向」と「本拠地の相性」がカギ

  4. 4

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  5. 5

    来春WBCは日本人メジャー選手壊滅危機…ダル出場絶望、大谷&山本は参加不透明で“スカスカ侍J”に現実味

  1. 6

    詞と曲の革命児が出会った岩崎宏美という奇跡の突然変異種

  2. 7

    高市政権にも「政治とカネ」大噴出…林総務相と城内経済財政相が“文春砲”被弾でもう立ち往生

  3. 8

    「もう野球やめたる!」…俺は高卒1年目の森野将彦に“泣かされた”

  4. 9

    連立与党の維新が迫られる“踏み絵”…企業・団体献金「規制強化」公明・国民案に立憲も協力

  5. 10

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋