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武田薫スポーツライター

1950年、宮城県仙台市出身。74年に報知新聞社に入社し、野球、陸上、テニスを担当、85年からフリー。著書に「オリンピック全大会」「サーブ&ボレーはなぜ消えたのか」「マラソンと日本人」など。

DeNA陸上部解散 実業団体制崩壊でプロ化の切磋琢磨は必然

公開日: 更新日:

 実業団陸上の最大イベントは元日のニューイヤー駅伝である。そこに参加できるのは連合登録チームだけで、一般クラブは参加できない点が都市対抗野球とは違う。

 一部企業による“運動会”の人気と補強を支えているのが箱根駅伝だ。かつてはオリンピック代表やマラソンのトップ選手が中心だったが、今や「箱根を走った〇〇」と喧伝することで人気を維持。ニューイヤーは箱根の前座であり、アンコールといっていいだろう。

 選手の進路は大ざっぱに高校駅伝→箱根駅伝→実業団(アマ)→オリンピック(アマ)という図式だった。これがオリンピックのプロ化が進んだことで変わった。DeNAが個人活動の支援に回るというのは「箱根駅伝(アマ)→プロ」を示唆し、コロナをいい口実に、意味不明な実業団活動から身を引いたということだ。ドミノ的に広がりかねないが、どうなるのか?

■観客ファースト

 老舗チームの旭化成・宗猛総監督によれば、陸上部のある宮崎県延岡市は旭化成の城下町だそうだ。30年以上前に始めた5月の「ゴールデンゲームズinのべおか」は現在、延岡市共催で活気を呈し、人口12万人の地方都市から宗兄弟、谷口浩美、森下広一らの代表選手が生まれたのも地元とのつながりだと強調する。

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