鈴村裕輔
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鈴村裕輔野球文化学会会長・名城大准教授

1976年、東京都出身。法政大学博士(学術)。名城大学外国学部准教授。主な専門は政治史、比較思想。野球史研究家として日米の野球の研究にも従事しており、主著に「MLBが付けた日本人選手の値段」(講談社)がある。スポーツを取り巻く様々な出来事を社会、文化、政治などの多角的な視点から分析している。アメリカ野球学会会員。

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 それとともに、12日からアメリカン・リーグの優勝決定戦が始まる大リーグの関係者も、コンリーら医師団の有言実行ぶりに胸をなで下ろしている。

 なぜなら、大リーグは12日から、これまでの無観客試合を改め、有観客で試合を行う計画だったからだ。

 物理的距離を確保し、入場者数は1万1500人と、会場となるレンジャーズの新球場グローブライフフィールドの定員4万400人の28%と、全面的な客席の開放からは程遠い。

 しかし、公式戦60試合とその後のプレーオフを無観客で行ってきた大リーグにとって、ひとつでも客席が埋まることは興行面で大きな前進となる。

■40ドルから250ドル

 客席の価格は40ドルから250ドルの範囲で設定されているし、ナショナル・リーグ優勝決定戦に出場するドジャースは本拠地ドジャースタジアムの駐車場でブレーブスとの試合の模様を実況放送し、自家用車1台につき75ドルを徴収する計画だ。

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