著者のコラム一覧
六川亨サッカージャーナリスト

1957年、東京都板橋区出まれ。法政大卒。月刊サッカーダイジェストの記者を振り出しに隔週、週刊サッカーダイジェストの編集長を歴任。01年にサカダイを離れ、CALCIO2002の編集長を兼務しながら浦和レッズマガジンなど数誌を創刊。W杯、EURO、南米選手権、五輪などを精力的に取材。10年3月にフリーのサッカージャーナリストに。携帯サイト「超ワールドサッカー」でメルマガやコラムを長年執筆。主な著書に「Jリーグ・レジェンド」シリーズ、「Jリーグ・スーパーゴールズ」、「サッカー戦術ルネッサンス」、「ストライカー特別講座」(東邦出版)など。

KINGペレ80歳の誕生日に思うこと<下>

公開日: 更新日:

 1970年代にヨーロッパで「ジーザス・クライスト・スーパースター」というオペラ型のロックミュージカルが人気を博し、その主題歌「Jesus Christ Superstar」も大流行した。初めてテレビでそのイントロを聴いた時は、鳥肌が立ったものである。

 最近、日刊ゲンダイ連載中の三枝成彰氏のコラム「中高年革命」でジョン・レノンのジョンは<洗礼者ヨハネを指す>ことと知った。英語でジョンはフランス語ではジャン、イタリア語ではジョバンニ、そしてドイツ語圏では「ヨハン」になる。こうしたバックボーンも「ジーザス・<クライフ>・スーパースター」という替え歌の誕生に関係していたのではないかと思い至った次第。

 話をペレとジーコに戻そう。ストライカーのペレと比較した場合、ジーコは得点力を持っている<類まれなパサー>であって<FKの名手>と言えるだろう。それでも、若い頃から「白いペレ」のニックネームで親しまれ、ペレも「私に最も近づいたのはジーコだ」とその才能を認めていた。

 ちなみにペレの本名エドソン・アランテス・ド・ナシメントと同様、ジーコの本名(アルトゥール・アントゥネス・コインブラ)を知っているかどうか、それがサッカーファンのマニアック度を測る物差しになっている。マラドーナもその系譜につながる選手(本名ディエゴ・アルマンド・マラドーナ)と言っていいだろう。誕生日は10月30日。ペレの20年後に生まれたマラドーナは、ちょうど60歳となって還暦を迎えたことになる。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景

  5. 5

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  3. 8

    三谷幸喜がスポーツ強豪校だった世田谷学園を選んだワケ 4年前に理系コースを新設した進学校

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋