著者のコラム一覧
六川亨サッカージャーナリスト

1957年、東京都板橋区出まれ。法政大卒。月刊サッカーダイジェストの記者を振り出しに隔週、週刊サッカーダイジェストの編集長を歴任。01年にサカダイを離れ、CALCIO2002の編集長を兼務しながら浦和レッズマガジンなど数誌を創刊。W杯、EURO、南米選手権、五輪などを精力的に取材。10年3月にフリーのサッカージャーナリストに。携帯サイト「超ワールドサッカー」でメルマガやコラムを長年執筆。主な著書に「Jリーグ・レジェンド」シリーズ、「Jリーグ・スーパーゴールズ」、「サッカー戦術ルネッサンス」、「ストライカー特別講座」(東邦出版)など。

追憶のマラドーナ 前代未聞だった凄まじい“ブーイング”

公開日: 更新日:

 イタリアW杯のために前年の1989年に改築されたが、初めてスタジアムに着いた時の印象は「小便臭い」というもの。スタジアム外周の通路は昼でも暗く、試合前後やハーフタイムには、多くのファンが通路で用を足すのだろうと推測できた。

 ナポリ周辺にはヴェスヴィオ火山、ポンペイの遺跡、カプリ島などの観光地が多く、とても風光明媚な港湾都市だ。魚介類のスープは絶品だったが、イタリア北部のミラノ、トリノなどと違って、経済的格差のあるイタリア南部の中でも、ナポリは治安の悪さで名を轟かせており、現地のイタリア人からも「宿泊は避けた方がいい」とアドバイスされてしまった。

 そんなナポリにトリノのユベントス、ミラノのミランとインテルの2チームと同様に2度のスクデット、そしてカップ戦のタイトル、さらにはUEFAカップ(現欧州EL)までもたらしたマラドーナが、熱狂的に「ナポリの王様」と崇め奉られるのも当然だった。

 試合自体は、とても不思議な雰囲気で進んでいった。ナポリっ子からしてみたら複雑な心境だったことは想像に難くない。その心情を類推するに「マラドーナや(ナポリFWのブラジル代表)カレッカには活躍して欲しい」「でもイタリアに勝って欲しい」「もしアルゼンチンが勝つのなら……」「得点王は絶好調のスキラッチに取らせたい」といったところか。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦は大関昇進も“課題”クリアできず…「手で受けるだけ」の立ち合いに厳しい指摘

  2. 2

    「立花一派」の一網打尽が司法の意志…広がる捜査の手に内部情報漏した兵庫県議2人も戦々恐々

  3. 3

    「コンプラ違反」で一発退場のTOKIO国分太一…ゾロゾロと出てくる“素行の悪さ”

  4. 4

    「ロイヤルファミリー」視聴率回復は《目黒蓮効果》説に異論も…ハリウッドデビューする“めめ”に足りないもの

  5. 5

    国分太一は人権救済求め「窮状」を訴えるが…5億円自宅に土地、推定年収2億円超の“勝ち組セレブ”ぶりも明らかに

  1. 6

    マエケン楽天入り最有力…“本命”だった巨人はフラれて万々歳? OB投手も「獲得失敗がプラスになる」

  2. 7

    今の渋野日向子にはゴルフを遮断し、クラブを持たない休息が必要です

  3. 8

    元プロ野球投手の一場靖弘さん 裏金問題ドン底を経ての今

  4. 9

    米中が手を組み日本は「蚊帳の外」…切れ始めた「高市女性初首相」の賞味期限

  5. 10

    マエケンは「田中将大を反面教師に」…巨人とヤクルトを蹴って楽天入りの深層