川淵三郎氏の“危うい過去” 五輪の理念に反する言動や行動

公開日: 更新日:

 日本による朝鮮半島統治の定説や「独島(島根・竹島)は韓国の領土」といった韓国側の主張を否定した「反日種族主義」という書籍にも言及。韓国の研究者による著書だからなのか、〈反日種族主義の発刊に刺激を受けて、韓国の良識が動き出した〉とツイートしている。同書は、韓国内の一部自治体の公立図書館で「国民情緒に反する本」といった理由で閲覧制限がかかった書籍だ。

 もちろん、川淵氏がどんな本を読もうと自由だ。しかし、韓国内で閲覧制限がかかるほどの書籍を礼賛する人物が、組織委トップにふさわしいだろうか。五輪憲章は「国もしくは個人に対する差別は、いかなるかたちの差別であっても、オリンピックムーブメントへの帰属とは相いれない」と理念を掲げている。

■組織委職員は「森さんより厄介」と落胆

 さらに、安倍前首相が昨年辞任した際には、〈国のために文字通り命懸けで公務に全力を尽くされた安倍総理に心からお疲れ様でしたと申し上げます。(略)新しい薬が功を奏して元気を取り戻した暁には再再登板も可能ですよね〉と、ツイッターでヨイショ。2012年の都知事選では、自民党が事実上、支援した猪瀬直樹氏の選対本部長を務めた。16年都知事選では、自民党の候補者として名前が挙がったこともある。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    大谷騒動は「ウソつき水原一平におんぶに抱っこ」の自業自得…単なる元通訳の不祥事では済まされない

    大谷騒動は「ウソつき水原一平におんぶに抱っこ」の自業自得…単なる元通訳の不祥事では済まされない

  2. 2
    狙われた大谷の金銭感覚…「カネは両親が管理」「溜まっていく一方」だった無頓着ぶり

    狙われた大谷の金銭感覚…「カネは両親が管理」「溜まっていく一方」だった無頓着ぶり

  3. 3
    米国での評価は急転直下…「ユニコーン」から一夜にして「ピート・ローズ」になった背景

    米国での評価は急転直下…「ユニコーン」から一夜にして「ピート・ローズ」になった背景

  4. 4
    中学校勤務の女性支援員がオキニ生徒と“不適切な車内プレー”…自ら学校長に申告の仰天ア然

    中学校勤務の女性支援員がオキニ生徒と“不適切な車内プレー”…自ら学校長に申告の仰天ア然

  5. 5
    初場所は照ノ富士、3月場所は尊富士 勢い増す伊勢ケ浜部屋勢を支える「地盤」と「稽古」

    初場所は照ノ富士、3月場所は尊富士 勢い増す伊勢ケ浜部屋勢を支える「地盤」と「稽古」

  1. 6
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 7
    水原一平元通訳は稀代の「人たらし」だが…恩知らずで非情な一面も

    水原一平元通訳は稀代の「人たらし」だが…恩知らずで非情な一面も

  3. 8
    「チーム大谷」は機能不全だった…米メディア指摘「仰天すべき無能さ」がド正論すぎるワケ

    「チーム大谷」は機能不全だった…米メディア指摘「仰天すべき無能さ」がド正論すぎるワケ

  4. 9
    「ただの通訳」水原一平氏がたった3年で約7億円も借金してまでバクチできたワケ

    「ただの通訳」水原一平氏がたった3年で約7億円も借金してまでバクチできたワケ

  5. 10
    大谷翔平は“女子アナ妻”にしておけば…イチローや松坂大輔の“理にかなった結婚”

    大谷翔平は“女子アナ妻”にしておけば…イチローや松坂大輔の“理にかなった結婚”