“泥縄政治”の吉村知事が「聖火リレー中止当然」の自己弁護

公開日: 更新日:

「組織委員会が最終決定権者だが、大阪市内の聖火リレーは中止になる。できないと思う」

「まん延防止等重点措置」(まん防)に基づく新型コロナウイルス対策の徹底を理由に、大阪市内で14日に予定されている東京五輪の聖火リレーについて「中止せざるを得ない」との認識を示した大阪府の吉村洋文知事。大阪市の松井一郎市長も会見で「聖火リレーの全国での様子を見ると、どうしても人が集まり、そこには密もある。大変残念だが(実施は)見合わせるべきだと思う」と同調し、丸川珠代五輪担当相も2日の閣議後会見で、「地域の医療を預かる大阪府がこういうことをお示しになるのは、理にかなった検討だと思う」と理解を示した。

【写真】この記事の関連写真を見る(16枚)

 今さら吉村知事や松井市長が中止を口にしなくても、はじめから新型コロナウイルスの感染拡大が続く中での聖火リレー実施には、全国どこの自治体でも無理があるだろう。だからこそ、島根県の丸山達也知事が全国に先駆けて「中止検討」を表明したのだが、その時は、政府・与党内から「知事の発言は不用意」「コロナ対策と聖火リレーは無関係だ」といった批判が続出していたからワケが分からない。「地域の医療を預かる」のは全国どこの知事も同じなのだ。大阪の聖火リレーの中止には理解を示すが、島根は許さない、では筋が通らないだろう。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  3. 3

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  4. 4

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  5. 5

    やす子の毒舌芸またもや炎上のナゼ…「だからデビューできない」執拗な“イジり”に猪狩蒼弥のファン激怒

  1. 6

    羽鳥慎一アナが「好きな男性アナランキング2025」首位陥落で3位に…1強時代からピークアウトの業界評

  2. 7

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 8

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった

  4. 9

    渡部建「多目的トイレ不倫」謝罪会見から5年でも続く「許してもらえないキャラ」…脱皮のタイミングは佐々木希が握る

  5. 10

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」