著者のコラム一覧
西村徳文野球解説者

1960年1月9日、宮崎県生まれ。右投げ両打ち。福島高(宮崎)、国鉄鹿児島鉄道管理局を経て、81年ドラフト5位でロッテ入団。プロ通算16年で首位打者1回、盗塁王4回。二塁と外野でそれぞれベストナイン、ゴールデングラブ賞を受賞。97年現役引退後、ロッテでヘッドコーチなどを歴任し2010年監督就任。1年目にリーグ3位から日本一を達成した。16年からオリックスでヘッドコーチ、19年から監督を務め、昨季限りで退団。

右手骨折で強行出場 4年連続で獲得した盗塁王への思い入れ

公開日: 更新日:

■左膝が悲鳴

 30盗塁を目前にした7月、ナゴヤ球場での近鉄戦で三盗を試みて三塁ベースへスライディングした際に、左膝の靱帯を損傷。1カ月半ほど離脱した。リハビリの過程でハリ治療に通うなどして早期復帰を目指していた。

 直線であれば全力で走れるところまで回復した時点で、一軍復帰した。シーズンは残り13試合。トップの西武・辻さんが35盗塁で私が27盗塁。西武はすでに全日程を終えていたため、9盗塁すれば逆転することができた。

 ただ、ケガが完治していないこともあって、盗塁を試みてスライディングするたびに、左膝が悲鳴を上げた。タイムをとらないと立ち上がれないくらいだったが、残り3試合となったところで、36個目の盗塁を決め、晴れて初タイトルを獲得。大いに自信になった。

 有藤さんの監督時代の出来事としては、88年10月19日に本拠地・川崎球場で行った近鉄とのダブルヘッダーも思い出深い。球史に残る「10・19」である。

 ロッテはすでに最下位が決定していた一方、近鉄はこの2試合を連勝すれば、優勝が決まる。

 前日(18日)は近鉄相手に2対12と大敗していた。いくら最下位に沈んでいるとしても、目の前で胴上げを見たくない。そんな気持ちで10月19日に臨んだ。 =つづく

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  2. 2

    紗栄子にあって工藤静香にないものとは? 道休蓮vsKōki,「親の七光」モデルデビューが明暗分かれたワケ

  3. 3

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  4. 4

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  5. 5

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  1. 6

    永野芽郁×田中圭「不倫疑惑」騒動でダメージが大きいのはどっちだ?

  2. 7

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  3. 8

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動

  4. 9

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 10

    永野芽郁がANNで“二股不倫”騒動を謝罪も、清純派イメージ崩壊危機…蒸し返される過去の奔放すぎる行状