著者のコラム一覧
友成那智スポーツライター

 1956年青森県生まれ。上智大卒。集英社入社後、今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流、米国での現地取材も頻繁に行いアメリカ野球やスポーツビジネスへの造詣を深める。集英社退社後は、各媒体に大リーグ関連の記事を寄稿。04年から毎年執筆している「完全メジャーリーグ選手名鑑」は日本人大リーガーにも愛読者が多い。

筒香にレイズ復帰の可能性 トレード「後日発表選手」とは

公開日: 更新日:

 12年にナショナルズで21勝したジオ・ゴンザレスは速球のスピードに欠けるためマイナー時代は粗末に扱われ、2度も後日発表選手としてトレードされたあと、メジャー入りし大化けした。現役選手では通算打率2割9分7厘の安打製造機マイケル・ブラントリー(アストロズ)とナショナルズの看板選手に成長したトレイ・ターナーが、GMの判断ミスで後日発表選手として他球団に放出されたあと大化けした。

 05年にはブルージェイズのジョン・マクドナルドが7月にタイガース移籍後、ブ軍が同年11月にマクドナルドを「後日発表選手」として連れ戻したため、ジョン・マクドナルドがジョン・マクドナルドと交換でトレードされる落語のような結果になった。

 このようなケースは過去に4例あるが、筒香が5例目になる可能性もある。今後、筒香がドジャースで長打を量産すれば2、3週間で解雇される恐れはなくなるが、7月に入って現在、故障欠場中の中軸打者たちが復帰すれば、いずれ不要品扱いされる。それを見て長距離砲不在のレイズが「後日発表選手」に希望して筒香を取り戻しにかかった場合、ドジャースは道義上応じざるを得なくなる。その結果、筒香と筒香のトレードが成立する……可能性は1%以下でも、あり得ない話ではない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    福山雅治「フジ不適切会合」参加で掘り起こされた吉高由里子への“完全アウト”なセクハラ発言

  2. 2

    福山雅治「ラストマン」好調維持も懸案は“髪形”か…《さすがに老けた?》のからくり

  3. 3

    夏の甲子園V候補はなぜ早々と散ったのか...1年通じた過密日程 識者は「春季大会廃止」に言及

  4. 4

    参政党・神谷宗幣代表 にじむ旧統一教会への共鳴…「文化的マルクス主義」に強いこだわり

  5. 5

    【広陵OB】今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  1. 6

    福山雅治、石橋貴明…フジ飲み会問題で匿名有力者が暴かれる中、注目される「スイートルームの会」“タレントU氏”は誰だ?

  2. 7

    広陵問題をSNSの弊害にすり替えやっぱり大炎上…高野連&朝日新聞の「おま言う」案件

  3. 8

    桑田真澄が「KKドラフト」3日後に早大受験で上京→土壇場で“翻意”の裏側

  4. 9

    参政党・神谷宗幣代表の「質問主意書」がヤバすぎる! トンデモ陰謀論どっぷり7項目に政府も困惑?

  5. 10

    「時代に挑んだ男」加納典明(38)同年代のライバル「篠山紀信と荒木経惟、どっちも俺は認めている」