阪神・矢野監督まるで説教強盗…“サイン伝達”疑惑の「本質的な問題」と向き合うべき

公開日: 更新日:

 阪神の「サイン盗み疑惑」から一夜明けた7日、セ・リーグの杵渕統括は前夜の試合後、両軍ベンチが口論になったことについて事実確認を行ったと明かした。

「阪神球団には紛らわしい行為がない方がいいと注意をお願いした」(杵渕統括)という。

「紛らわしい行為」とは、二塁走者の近本がリードを取る際に再三、左手を動かしていたこと。阪神は7日の試合前のミーティングで紛らわしい行為をしないように確認したそうだが、クビをかしげたくなるのはヤクルトサイドの抗議に「絶対やってないわ!」と激高、高津監督をケンカ腰で怒鳴りつけた矢野監督の態度だ。

 両リーグのアグリーメントには「ベンチ内、ベースコーチ、走者から打者あるいは塁上の走者に対して球種等の伝達は行わない」とある。サイン盗みと受け取られるような行為をしたこと自体に非があるのに、「(サイン盗みを)やるわけがないだろう!」と声を荒らげたのだ。

 矢野監督は「二塁走者の近本が何かサインを送っているとか、勘違いして言ってきた。オレは現役時代から1回も(不正を)やったことがない。そういう野球は一番やりたくない」と“潔白”を主張して怒り心頭だったものの、問題なのはサイン盗みを疑われるような紛らわしい行為を近本がしたこと。だからこそ杵渕統括も阪神に注意したのだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景

  5. 5

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  3. 8

    三谷幸喜がスポーツ強豪校だった世田谷学園を選んだワケ 4年前に理系コースを新設した進学校

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋