六川亨
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六川亨サッカージャーナリスト

1957年、東京都板橋区出まれ。法政大卒。月刊サッカーダイジェストの記者を振り出しに隔週、週刊サッカーダイジェストの編集長を歴任。01年にサカダイを離れ、CALCIO2002の編集長を兼務しながら浦和レッズマガジンなど数誌を創刊。W杯、EURO、南米選手権、五輪などを精力的に取材。10年3月にフリーのサッカージャーナリストに。携帯サイト「超ワールドサッカー」でメルマガやコラムを長年執筆。主な著書に「Jリーグ・レジェンド」シリーズ、「Jリーグ・スーパーゴールズ」、「サッカー戦術ルネッサンス」、「ストライカー特別講座」(東邦出版)など。

ロンドン五輪4強入り 初戦スペイン戦の勝利が大きかった

公開日: 更新日:

■「スペインに勝ったことでチームがまとまった」

 ロンドン五輪の初戦の相手は、優勝候補のスペインだった。この試合を大津のゴール(1-0)でモノにするわけだが、勝敗の分かれ目として俊足FWの永井が、スペインのCBマルティネスの反則を誘って退場処分を呼び込んだことが挙げられるだろう。

 11人が10人になってスペインは、ゲームプランが狂ってしまった。日本は試合終盤、SBの酒井宏が負傷退場したのは誤算だったが、同じ「酒井」高が穴をしっかり埋めた。

 当時を振り返り、MF東は「スペイン戦は、あまり注目されていなかった。そんな中、見返してやろうと思った。スペインに勝ったことでチームはまとまりました」と話す。そして東京五輪チームに対して「プレッシャーを楽しめるかどうか、それがメダルにつながるのではないでしょうか」とエールを送ってくれた。

 メジャー大会の初戦の勝利は、五輪でもW杯でもマストである。

 実際、この勝利で勢い付いた日本は、第2戦のモロッコ戦も1-0で勝利を収め、グループDの首位に立った。

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