箱根駅伝スター選手の夢をつぶす陸上界の「2大障壁」…“山の神”も大迫もぶち当たった

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 ひとつは実業団の駅伝重視だ。2015年の青学初優勝に貢献した「山の神」こと神野大地(28)は、かつて日刊ゲンダイインタビューでこう語っている。

「実業団にいれば給料はもらえるし、合宿費もかからない。練習環境もすごくよかった。でも、東京五輪や世界で戦うことを考えた時、実業団にいては僕の場合は難しいと思った。実業団は駅伝があるのでマラソンのための練習は限られます。駅伝もマラソンも両方できる才能が僕にはないというか、その点は弱さです」

 神野は2年で実業団を辞め、現在はプロランナーとしてパリ五輪を目指している。早大時代に箱根の優勝を経験している東京五輪6位入賞の大迫傑も、かつては実業団に所属。1年で契約を解消し、プロになった。

 実業団にとっては、元日の全日本駅伝(最長は4区の22.4キロ)が最も重要なイベントであり、42.195キロを走るマラソン選手の育成は二の次。「マラソンの練習に専念させてください」と言っても無理なのだ。

 マラソンで五輪代表の夢を抱く箱根のスターにとって、もうひとつの壁はマラソン大会の現実だ。

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