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権藤博野球評論家

1938年12月2日、佐賀県鳥栖市生まれ。鳥栖高からブリヂストンタイヤを経て61年に中日入り。1年目に35勝19敗、防御率1.70という驚異的な成績を挙げ、最多勝や沢村賞などタイトルを総ナメに。連投に連投を重ねる姿に「権藤、権藤、雨、権藤」の流行語が生まれた。68年に現役引退後は各球団の投手コーチを歴任。横浜で初の監督に就任した98年にはいきなりペナントを制し、38年ぶりの日本一に導いた。

新型コロナ対策でNGばかり…気が重くなってきたキャンプ地巡り

公開日: 更新日:

■ウイルス扱い

 一方で、グラウンドには降りられません、ブルペンを見るなら規制線の外からにしてください、選手への挨拶、声かけもご遠慮ください、飲食は近くのコンビニエンスストアで済ませてください──そんなNGばかりの球団もあった。まるで、OBや報道陣をウイルス扱いするような感じで、一体なんのためのPCR検査なのか、陰性証明なのか、と思わず苦笑いを浮かべてしまった。

 各球団によって考え方は違う。厳格な感染防止対策はもちろん必要だ。長引くコロナ禍で、みんなが我慢を強いられている。日本ハム新庄剛志監督は「プロ野球の存在意義は、そこの街に住む人たちの暮らしが少しだけ彩られたり、単調な生活を少しだけ豊かにすることに他ならない」と言っているが、その通りだと思う。厳しい状況の中でいかにして野球の魅力を発信、伝えるのかに腐心すべきなのに、規制するのが目的になっているような球団があるのは残念だ。

 もうしばらくキャンプを巡るつもりだが、少しばかり気が重くなってきた。

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