日本ハム近藤健介「FA宣言」決断のウラ側 新庄監督の迷走采配に“幹部候補生”三くだり半!

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誰よりも強い優勝への執着心

 今季は右脇腹肉離れによる離脱もありながら、99試合で打率.302。20、21年にはリーグ最多の二塁打を放った巧みなバットコントロールと、19、20年に2年連続で最高出塁率のタイトルを獲得した選球眼が武器。通算打率.307の安打製造機は、昨夏の東京五輪侍ジャパンの一員として金メダル獲得に貢献した。

 新庄監督が「優勝しない」と宣言した通り、9年ぶりの最下位に沈んだことも一因だ。近藤は誰よりも勝利への執着心が強く、誰よりも優勝したい気持ちが強い。前出の関係者が続ける。

「近藤は軟式野球の強豪・修徳中から高校進学の際に、名門・横浜を選んだ。何が何でも全国優勝したかったからです。しかも近藤の方から自ら売り込んで入学にこぎつけている。そんな執念の持ち主だけに、今年の新庄体制に、物足りなさ、やりにくさを感じても不思議ではない。実力者の近藤でさえやりにくいのだとしたら、他の選手はもっと感じていたのではないか。ナインの中からは『新庄監督のやり方に合っているのは(自己最多の18本塁打を放った)清宮だけ』なんて声も出るほど。マスコミ受けはいい『ビッグボス』ですが、最後までそのやり方に戸惑っていた選手が少なくなかったのは事実ですから」

 新庄監督は札幌ドーム最終戦で「来年は2位も6位も一緒。日本一だけを目指してブレずに頑張っていく。皆さんついてきてください」と声高らかに宣言。ファンは沸いたものの、肝心の日本ハムナインとの温度差が表面化しつつある。

 近藤の今季年俸はチーム最高額の2億5500万円。宣言するようなら出身地・千葉のロッテで決まりとみられていたが、監督が代わったことで雲行きが変わる可能性がある。現段階ではソフトバンクオリックスも調査していて、今オフに大補強を敢行予定の巨人が動かないとも限らない。FA市場に出れば、大争奪戦は必至の情勢だ。

 新庄監督はこの日、インスタグラムを更新し、「明後日のドラフトでファイターズに矢沢(宏太=日体大)君を迎え入れます」と予告したものの、「近藤選手をどうか残留させてください」「絶対近ちゃん残留させて」などのコメントが多数寄せられた。

 新球場で迎える勝負のビッグボス体制2年目。早くも暗雲である。 

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