高安や稀勢の里も…“腰高の力士”が無理に腰を落とすと攻めるスピードが落ちる

公開日: 更新日:

 一年納めの九州場所が13日に初日を迎える。照ノ富士の休場が確実で、場所前から優勝争いの展望に関脇以下の名が飛び交っている。

 東前頭筆頭の高安もそのひとり。今年はコロナ関連で2場所全休した不運にも腐らず、秋場所は千秋楽まで玉鷲と優勝を争った。何とか初賜杯を抱かせてやりたいと思うファンは多いだろう。

 とかく腰高を指摘され、緊張でさらに上体に力が入って星を落とす時がある。兄弟子の二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)が解説で「でもこれが高安の相撲なんで」と言うのを聞いて「相撲を見始めたお客さんに、これが相撲だと思われる」と苦い顔をした親方もいた。

 その稀勢の里も腰が高いと言われたが、一方、足が長いと腰の位置が高くなるのは自然で、そうした体形で活躍した力士は珍しくない。元横綱の北の富士勝昭さんは、稀勢の里もなまじ慎重になるより、割り切って速く攻めた方がいいと見ていた。

「こういうタイプの力士は、腰を落とすとどうしても攻めるスピードが落ちる。少々腰高ぐらいの方が速く攻められる。守りに弱いリスクはあるけど、私なんかはよく、北の富士はちょっと腰が高いけどこういう相撲だからしょうがないよな、と言われたもんだ」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  3. 3

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 4

    阪神・大山を“逆シリーズ男”にしたソフトバンクの秘策…開幕前から丸裸、ようやく初安打・初打点

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    創価学会OB長井秀和氏が明かす芸能人チーム「芸術部」の正体…政界、芸能界で蠢く売れっ子たち

  2. 7

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  3. 8

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  4. 9

    大死闘のワールドシリーズにかすむ日本シリーズ「見る気しない」の声続出…日米頂上決戦めぐる彼我の差

  5. 10

    ソフトB柳田悠岐が明かす阪神・佐藤輝明の“最大の武器”…「自分より全然上ですよ」