ラグビーW杯「日本が準々決勝へ行く方法」10.8アルゼンチン戦直前、専門家2氏が大激論!

公開日: 更新日:

もしD組2位通過なら…

中山 今大会ノートライのWTB松島幸太朗は?

永田 チャンスはつくっている。イングランド戦もサモア戦もチャンスをつくった時に周囲が反応できていない。レメキはこれまで2試合出たから、松島とかみ合ってくれば。

中山 アルゼンチンはキックを多用してくるので、レメキと松島で最後方からFB2枚みたいな布陣で臨む可能性もありそう。

永田 カウンターアタックから攻撃の起点にするんだね。

中山 能力の高い2人が最後方から入ってくると、ディフェンス陣は的を絞りにくい。松島が目立つ試合にしたいですね。

 ──もしD組2位通過なら、準々決勝の相手はC組1位のウェールズが濃厚。

永田 スポーツ紙は「勝てるかもしれない」みたいな論調だけど、私は怖い。この大会でどんどん強くなっている。

中山 控えだったアンスコムがSOに入っても、チームの力が落ちなかったですよね。

永田 ただ、実力が抜けているフランス、南アフリカ、ニュージーランド、アイルランドの4カ国と準決勝まで当たらないのはラッキーかな。

中山 アルゼンチンを撃破できれば、4強進出の可能性はありそうです。

──ジョセフHCは今大会限りで退任。次期HCは?

中山 日本の前HCのエディー・ジョーンズ現オーストラリア監督が候補と報道されました。

永田 本人は否定していたし、オーストラリアは1次リーグ敗退濃厚。本当にいいのか? っていう議論になると思う。

中山 育成能力は高いんだけど、わがまま過ぎるところがあって完璧主義者。分刻みで予定を立てるので、悲鳴を上げている選手もいました。

永田 あれがもう一度通用するのかな。

 ──他に候補は?

永田 有力なところでは、パナソニックのロビー・ディーンズ監督、クボタのフラン・ルディケHC。私はニュージーランドのコーチじゃない人がいいと思う。オールブラックスを知っているので、どうしても能力の高い選手を求めがち。本来は育成型が合っている。ディーンズはニュージーランド人でも、オーストラリア代表の監督や日本のクラブチームの監督と、違う文化の中で力を発揮することに慣れている点はメリット。

中山 ディーンズ監督は2015年に一度日本代表HC就任の打診を断っています。私も育成型の人がいいと思います。南アフリカ出身のルディケHCはいいですね。リーグワンで初優勝を果たしたばかりだから、クボタが簡単に手放さないでしょうけど。

永田 今のジェイミーHCが就任したころ、何でも1人でやろうとして浮いていたという報道もあった。

中山 途中から周囲とコミュニケーションを取るようになりましたね。

永田 日本ラグビー協会がチームとして動ける体制をつくることが重要だよね。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  4. 4

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  5. 5

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  3. 8

    星野源「ガッキーとの夜の幸せタイム」告白で注目される“デマ騒動”&体調不良説との「因果関係」

  4. 9

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも