大谷MVP獲得は前人未踏「50ー50」達成が条件 DH専属ゆえ求められる“クレージーな数字”

公開日: 更新日:

 開幕から着実にアーチを重ねるのはもちろん、今季の一塁到達平均タイム4秒11はナ・リーグ3位。今春のキャンプでは最新鋭の機器を使用して機動力アップを図っただけに、今後は盗塁を量産する態勢が整っている。

 昨年9月に右肘靱帯修復手術を受けたため、今季は投手をシャットダウンし、ここまでDHでの出場が続いている。守備に就かないDHは選手の貢献度を示すWARが加算されないため、MVP争いでは不利になるのは必至。大谷が史上初となるリーグをまたいでの2年連続MVPを受賞するには三冠王などの強烈なインパクトが必要になる。

 古巣エンゼルスの番記者であるオレンジ・カウンティー・レジスター紙のジェフ・フレッチャー氏は本紙の取材にこう話している。

「DH限定の選手がMVPを受賞するのは非常に難しいことなんです。MVPに選出されるとすれば、それこそクレージーな数字が必要になる。具体的には65本塁打して、打率も3割4分を超えるとか……。要するにそれだけハードルが高いということです」


 65本塁打はともかく、「50-50」なら、MVP投票資格を持つ全米野球記者協会会員(BBWAA)のフレッチャー氏が言う「クレージーな数字」に合致する。

 史上初の偉業を成し遂げれば、確実に印象度でライバルをしのぐが、果たして……。

 大谷は日本時間23日のダイヤモンドバックス戦に「2番・DH」で出場。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本ハムが新庄監督の権限剥奪 フロント主導に逆戻りで有原航平・西川遥輝の獲得にも沈黙中

  2. 2

    白鵬のつくづくトホホな短慮ぶり 相撲協会は本気で「宮城野部屋再興」を考えていた 

  3. 3

    DeNA三浦監督まさかの退団劇の舞台裏 フロントの現場介入にウンザリ、「よく5年も我慢」の声

  4. 4

    藤川阪神の日本シリーズ敗戦の内幕 「こんなチームでは勝てませんよ!」会議室で怒声が響いた

  5. 5

    佳子さま“ギリシャフィーバー”束の間「婚約内定近し」の噂…スクープ合戦の火ブタが切られた

  1. 6

    半世紀前のこの国で夢のような音楽が本当につくられていた

  2. 7

    生田絵梨花は中学校まで文京区の公立で学び、東京音大付属に進学 高3で乃木坂46を一時活動休止の背景

  3. 8

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  4. 9

    田原俊彦「姉妹は塾なし」…苦しい家計を母が支えて山梨県立甲府工業高校土木科を無事卒業

  5. 10

    プロスカウトも把握 高校球界で横行するサイン盗みの実情