大谷に前人未踏「50-50」達成に現実味…追い風になる《未来の扉をこじ開けたい》メンタリティー

公開日: 更新日:

「50-50」は最初で最後のチャンス

 加えて「50-50」を達成した選手がいまだにいないのは、大谷にとって大きなモチベーションになる。 

 ドラフト1位クラスに評価された高校時代は花巻東(岩手)からいきなりメジャーに挑戦しようと考えた。日本ハムでは1年目から当然のように投打の二刀流にチャレンジした。いずれも前例のない挑戦だ。ドジャースと10年1000億円超の契約を結んだ後、NHKのインタビューではこう話している。

「自分の最大のパフォーマンスを、10年続けることが目標。誰もそれだけ長く(投手と打者の)2つやるのはいままでないので、どうなっていくかははっきり言えないが、全力を尽くすのは言える」

 要するに、大谷は前例のないことにチャレンジしたい、未知の扉をこじ開けたいのだ。

 もっとも、「50-50」は今年が最初で最後のチャンスではないか。来季は投手との二刀流が復活するからだ。

 投手をやりながら2021年は46本塁打、23年は44本塁打で日本人選手初のタイトルを獲得した。二刀流でも50発をマークする可能性はある。

 しかし、盗塁は別。足にスランプはないとはいえ、今季、ランニングフォームまで試行錯誤して走塁に力を入れているのは野手専念だから。投手としての負担が加わる来季も打って走ってでは、体がもたない。投手をやりながら今季のようにほぼフル出場というわけにはいかないだろうし、何より1000億円超を投資しているドジャースがストップをかける可能性が高い。エンゼルスは本人の望み通り、投げて打ってのフル出場を許可したがゆえに体が悲鳴を上げ、右肘もパンクしたのだから。

 その大谷は日本時間26日のレイズ戦に「1番・DH」でスタメン出場。相手の先発左腕ロペスらを攻略しきれず、3打数無安打1死球1得点だった。チームは3-1で勝った。

 この日は昨季までア・リーグの本塁打王、MVP争いのライバルだったヤンキースのアーロン・ジャッジ(32)がロッキーズ戦で2発を放って51本塁打とし、2022年以来となる3度目のシーズン50本を達成した。

 大谷もかつてのライバルに負けじと「40-40」を達成した24日からの3戦連発を狙ったが、本塁打、盗塁とも上積みはなし。八回には3番手左腕ラブレディーから左手首に死球を受け、28日からのオリオールズ戦に不安を残した。

  ◇  ◇  ◇

 そんな大谷に、26年WBC出場辞退の可能性が浮上している。周囲は「大谷で連覇」とかまびすしいが、いったなぜなのか。大谷が「絶対に避けたいこと」とは。

●関連記事【もっと読む】…では、それらについて詳しく報じている。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  2. 2

    紗栄子にあって工藤静香にないものとは? 道休蓮vsKōki,「親の七光」モデルデビューが明暗分かれたワケ

  3. 3

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  4. 4

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  5. 5

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  1. 6

    永野芽郁×田中圭「不倫疑惑」騒動でダメージが大きいのはどっちだ?

  2. 7

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  3. 8

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動

  4. 9

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 10

    永野芽郁がANNで“二股不倫”騒動を謝罪も、清純派イメージ崩壊危機…蒸し返される過去の奔放すぎる行状