著者のコラム一覧
友成那智スポーツライター

 1956年青森県生まれ。上智大卒。集英社入社後、今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流、米国での現地取材も頻繁に行いアメリカ野球やスポーツビジネスへの造詣を深める。集英社退社後は、各媒体に大リーグ関連の記事を寄稿。04年から毎年執筆している「完全メジャーリーグ選手名鑑」は日本人大リーガーにも愛読者が多い。

年俸調停の公聴会は勝敗クッキリ…球団からボロクソ貶され「犠牲」になったケースも

公開日: 更新日:

 21世紀に入って最も大きなしこりが生じたのは、当時ヤンキースのエース格だった王建民のケースだ。

 王は2年目の06年と3年目の07年に2年連続で19勝をマーク。年俸調停権を得た08年は460万ドルを希望したが、ヤンキースの提示額は400万ドル。球団が譲らなかったため、年俸調停の公聴会に持ち込まれた。

 球団はその場で王建民の勝ち星が多いのはヤンキース打線が打ちまくったおかげであり、王が好投したからではないという趣旨の主張を、データをあげて繰り返した。

 米国流のブラフに慣れていない台湾人の王は調停に負けただけでなく、球団が自分をそこまで低く評価しているのかと打ちひしがれてしまい、その後の野球人生そのものがだめになってしまった(その年以降、王は9年間で22勝しかしていない)。

 最近の例では、前年サイ・ヤング賞に輝いたばかりのコービン・バーンズ(当時ブルワーズ)が1075万ドルを希望したのに対し、ブルワーズの提示額は1001万ドルで、溝が埋まらず年俸調停の公聴会に持ち込まれた。

 バーンズが敗れたため、球団との溝が修復不能なレベルに拡大。球団はFA期限が来る前に、約40年ぶりに誕生したサイ・ヤング賞投手であるバーンズをオリオールズに放出してしまった。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    北島三郎(2)2018年に次男が急逝「息子だけど、音楽の、とても良い仲間でもあった」

  2. 2

    佐藤輝明の「メジャー移籍強行突破」に現実味…“阪神残留説”も「折れるつもりはない」の声

  3. 3

    反町隆史「GTO」は視聴率3%台に…同じ“復活作”でも「プラダを着た悪魔2」と明暗分けた大きな違い

  4. 4

    高市首相が改造人事で払わされる代償…消費減税めぐり麻生副総裁の「要望」を一蹴していた

  5. 5

    故・可愛かずみさん結婚直前“謎の死”から27年…親友・川上麻衣子の投稿で思い出されること

  1. 6

    中丸雄一「アパ密会」から2年で“冠番組”…禊は済んでも「元のポジション」には戻れないワケ

  2. 7

    沖縄尚学・末吉良丞は「TJ手術見込み」でもドラフト指名されるのか…プロ入り断念、大学進学のウワサも噴出

  3. 8

    日本ハム清宮幸太郎は「代打打率.625」 スタメン落ちに文句タラタラでも新庄監督の思うツボ

  4. 9

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  5. 10

    高市首相がノー天気「物価高対策」X投稿で“赤っ恥” GDP3期プラスでも個人消費「低迷」の深刻度