ドジャース大谷が9日連続でブルペン投球回避の「謎解き」…絶好調の打撃と正反対、実戦練習の開始時期すら不透明

公開日: 更新日:

 まだ、オープン戦とはいえドジャース大谷翔平(30)の当たりが止まらない。

 日本時間7日、キャンプ地アリゾナ州グレンデールでのレンジャーズ戦に「1番・DH」で出場。 一回の第1打席は元ヤクルト右腕ブキャナンの外寄りのカットボールを捉えて左翼線に二塁打。これでオープン戦での連続試合安打を4とした。打撃に加えて、この日は持ち前の機動力も披露した。1死後、3番フリーマンの左飛でタッチアップを試み、両腕を地面につけないスライディングで三塁を陥れた。

 2打席連続で凡退した後、六回の第4打席は左腕ペニントンのシンカーを完璧に捉えて左前に運んだ。今オープン戦初のマルチで打率.417とし、代走を送られてベンチに退いた。

 試合後のロバーツ監督は8日、敵地でのマリナーズ戦を欠場し、9日からの本拠地グレンデールで3試合に出場すると明かした。

 カブスとの日本開幕シリーズ(18、19日=東京ドーム)に向けてオフェンス面では順調な仕上がりを見せているのとは対照的に、投手としての調整は停滞しているようだ。

 この日の試合前には他の投手陣とともに3日連続のキャッチボールを行ったが、ブルペンでの投球練習は2月26日を最後に9日連続で行っていないのだ。

 大谷がブルペン入りしていないことにロバーツ監督は前日「わたしは理由を把握していない。たぶんリハビリの過程の中でのことだと思う。次のブルペン投球がいつになるかは分からない」と話すにとどめ、多くを語らなかった。

 右肘手術明けの今季は投手として復帰、二刀流が復活する。キャンプに入ると、2月16日には昨年9月以来となるブルペンでの投球練習をスタート。その後は19、23、26日と中2、3日でブルペン入り。2月中に計4度、ブルペンに入って最速153キロをマークした。速球に加えてカットボールやツーシームも投げていたほどだ。

 投手復帰が5月ともいわれる中、ハイペースで調整を続けていた大谷が突如としてブルペンから遠ざかっただけに、メディアがクビをひねったのは無理もなかった。

 前日は試合前のキャッチボールで首を気にするしぐさを見せていたが、

「何も深刻なことじゃない。寝違えとか、そういうことで痛みがあったのかもしれない」とはロバーツ監督。ブルペンにはそれ以前から入っていないだけに、首の影響ということはなさそうだ。

 それならリハビリの途中で、肘にトラブルが生じたのか。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  2. 2

    巨人が楽天・辰己涼介の国内FA争奪戦に参戦へ…年齢、実績的にもお買い得

  3. 3

    マエケンの「DeNA入り」が急浮上! 古巣広島まさかのNO、巨人はマー君が足かせで動けず

  4. 4

    DeNA次期監督候補に谷繁元信氏が浮上…南場智子オーナーのイチオシ、本人も願ったりかなったり

  5. 5

    ドジャースの“朗希タンパリング疑惑”で大迷惑!米29球団&日本プロ球団こぞって怒り心頭の納得理由

  1. 6

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで

  2. 7

    ドジャース佐々木朗希の抑え起用に太鼓判も…上原浩治氏と橋本清氏が口を揃える「不安要素」

  3. 8

    メジャー今オフにも「二刀流ルール」撤廃の可能性…ドジャース&大谷翔平に他球団のやっかみ集中

  4. 9

    西武・今井達也「今オフは何が何でもメジャーへ」…シーズン中からダダ洩れていた本音

  5. 10

    ドジャース大谷翔平は“自信のデカさ”も世界一! 二刀流は「自分にしかできない役割」と会見で断言

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    草間リチャード敬太容疑者が逮捕…コンビニバイトと掛け持ちの苦労人だったが横山裕のセレクトに難あり?

  2. 2

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 3

    自民党は戦々恐々…公明党「連立離脱」なら次の衆院選で93人が落選危機

  4. 4

    俺と巨人ガルベスの大乱闘の一部始終…落合博満さんのヘッドロックには気を失いかけた

  5. 5

    マエケンの「DeNA入り」が急浮上! 古巣広島まさかのNO、巨人はマー君が足かせで動けず

  1. 6

    まさかの故障で失意の最中「お前はラッキー」…トシさんの言葉がなければ今の俺はいない

  2. 7

    DeNA次期監督候補に谷繁元信氏が浮上…南場智子オーナーのイチオシ、本人も願ったりかなったり

  3. 8

    米倉涼子の"体調問題"が各界に波紋…空白の1カ月間に一体何が? ドラマ降板情報も

  4. 9

    参政党の党勢拡大に早くも陰り…「聖地」加賀市で“親密”現職市長が惨敗落選の波乱

  5. 10

    公明党が「自民との連立離脱も辞さず」の背景…まさかの“国政撤退”もあり得る深刻事情