浅野翔吾に迫る「育成降格」の足音…近年の巨人は上位入団でも、結果が出なければ容赦せず

公開日: 更新日:

 巨人浅野翔吾(20)が25日、ついに三軍に降格した。

 高卒3年目の今季はキャンプから一軍に帯同していたが、オープン戦で結果を残せず、開幕直前に無念の二軍落ち。その後も状態は上がらず、二軍戦では20試合に出場し、打率.091、0本塁打、6打点。極度の不振に陥り、25日から育成選手ばかりの三軍降格となった。

 2022年ドラフト1位で入団。昨年までの2年間は一軍で通算64試合に出場し、4本塁打20打点を挙げている。この日は独立リーグ交流戦、BC神奈川戦に「1番・中堅」で出場。左前打を放ったものの、一軍経験者が故障やリハビリ以外の理由で三軍の試合に出場することは異例である。さる巨人OBがこう言った。

「三軍は基本的に育成選手の実戦の場。いくら期待の浅野とはいえ、『ずっとダメなら育成降格もあるぞ』という阿部監督の無言の喝というか、ハッパをかける意味合いもあるのでしょう。みんな手術後ではあるにせよ、たとえドラ1入団でも、これまで鍬原、高橋優、堀田、平内らが1度は育成契約となっている。最近では21年ドラフト2位の山田がそう。昨季は二軍戦で防御率1.65と成長を見せていたが、いくら社会人出身とはいえ、一軍登板を果たせなかったことで、ケガでもないのに今季から育成契約に切り替わった。しかも、今季はウエスタンリーグのくふうハヤテに派遣されました。同期の1位・大勢、3位・赤星は一軍の戦力になっている。最近の巨人は上位入団だろうが、結果が出なければ、問答無用なところがありますから」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    ドジャース大谷翔平「絶対的な発言力」でMLB球宴どころかオリンピックまで変える勢い

  2. 2

    中日についてオレが思うことを言っちゃおう。一向に補強もせず、本当に勝ちたいのだろうか

  3. 3

    教え子の今岡真訪が蹴った“倍額提示”…「お金じゃありません」と阪神入りを選んだ

  4. 4

    巨人無残な50億円大補強で“天国から地獄”の阿部監督…負けにお決まり「しょうがない」にファン我慢限界

  5. 5

    阿部巨人が今オフFA補強で狙うは…“複数年蹴った”中日・柳裕也と、あのオンカジ選手

  1. 6

    巨人・田中将大「巨大不良債権化」という現実…阿部監督の“ちぐはぐ指令”に二軍首脳陣から大ヒンシュク

  2. 7

    巨人入り乙坂智に横浜高時代の“とんでも伝説”…「何様のつもりだ!」元部長がブチ切れたことも

  3. 8

    藤浪晋太郎が描く「DeNA経由でメジャー復帰」の青写真と米球界再チャレンジの勝算

  4. 9

    佐々木朗希「8月下旬ローテ復帰」構想がドジャースの新たな火種…先発投手1人が弾き出されることに

  5. 10

    阿部巨人が“3Aクビ”元DeNA乙坂智を入団テストの大迷走…「いま必要?」SNSで飛び交うシラけた声

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    参政党が急失速か…参院選「台風の目」のはずが賛同率ガタ落ち、他党も街頭演説で“攻撃”開始

  2. 2

    ドジャース大谷翔平「絶対的な発言力」でMLB球宴どころかオリンピックまで変える勢い

  3. 3

    中日についてオレが思うことを言っちゃおう。一向に補強もせず、本当に勝ちたいのだろうか

  4. 4

    BoA、五木ひろし、さだまさし、及川光博…「体調不良で公演中止」が相次ぐ背景

  5. 5

    5周年のSnow Man“目黒蓮独走”で一抹の不安…水面下のファン離れ&グループ内格差

  1. 6

    参院選神奈川で猛攻の参政党候補に疑惑を直撃! 警視庁時代に「横領発覚→依願退職→退職金で弁済」か

  2. 7

    阿部巨人が今オフFA補強で狙うは…“複数年蹴った”中日・柳裕也と、あのオンカジ選手

  3. 8

    教え子の今岡真訪が蹴った“倍額提示”…「お金じゃありません」と阪神入りを選んだ

  4. 9

    兵庫県警まで動員し当局が警戒…NHK党・立花孝志党首の“あり得ない”参院選の街宣ぶり

  5. 10

    巨人無残な50億円大補強で“天国から地獄”の阿部監督…負けにお決まり「しょうがない」にファン我慢限界