バレーSVリーグに現役選手から不満爆発!《ハテナがつく事ばかり》の現状招いた真犯人
これらの不満を“消化”するのは誰なのか。日本バレーボール協会の川合俊一会長(62)は自身のSNSで「私から方針や運営をああしろ、こうしろと言える立場ではない事をご理解下さい」と前置きしたうえで「個人の意見」を述べたが、肝心のSV側は1日時点で審判の一件にしか反応していない。
スポーツライターの小林信也氏は「改革しなければ変わらないという考え方は、かつてのJリーグに似ていますが……」と、こう続ける。
「今のバレー協会は、理想と現実の擦り合わせがうまくいっていないのではないか。大河正明チェアマンはJリーグ在籍時、初代チェアマンを務めた川淵三郎さんの右腕的存在だった。大河チェアマンも川淵さんのようにリーダーシップを取りたいと思っているのかもしれません。しかし今は、昔のようにトップの鶴の一声で組織を動かすような時代ではない。
選手が早くから海外挑戦するなど意識が高まり、SNSなどの発信ツールも進化している。『世界最高峰のリーグを目指す』という言葉を盾に、商売優先で押し通す手法は無理がある。今回の騒動の土台には、こうした協会の体質に対する選手の不満があると思います。これからは選手会をつくるなど、選手やファンの声を運営に生かす組織にした方がいいと感じます」
3日からはSVリーグの初代王者を決める男子チャンピオンシップ決勝が行われるが、“コート外”の戦いは終わりが見えない。