綱とり大の里が横綱昇進までに修正したい「悪癖」…押し込まれて劣勢となってもしっかりと踏ん張れるか
腰高の修正は難しいといわれる。大の里は192センチと上背があり、足も長い。かつて時事通信社で主に相撲を担当した若林哲治氏は、本紙コラム「蘇る角言」で、「足が長く背が高い体形で活躍した力士は珍しくない」とし、北の富士氏の言葉を引用していた。
「こういうタイプの力士は、腰を落とすとどうしても攻めるスピードが落ちる。少々腰高ぐらいの方が速く攻められる。守りが弱いリスクはあるけど、私なんかはよく、北の富士はちょっと腰が高いけどこういう相撲だからしょうがないよな、と言われたもんだ」
となれば、問題は引き癖だろう。押し込まれて劣勢となっても、しっかりと踏ん張れるかどうか。
横綱になれば、金星狙いの平幕は目の色を変えて向かってくる。常に圧勝できる相撲ばかりではないため、つけ入る隙を与えないに越したことはない。
腰高は仕方ないにしても、引き癖だけは修正しておいた方がよさそうだ。