【スペシャル鼎談 箱根駅伝とはなにか】(後編)「山の神」神野大地が明かす青学大・原監督の恐ろしすぎる決断力

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「少子化という深刻な問題も」

 ──これからも箱根駅伝は続いていきます。今後、どんな箱根駅伝になっていくのでしょうか。

神野「全国化など新しい試みは、これからもチャレンジしていってほしいと思います。でも、あくまで学生たちが、年明けの2日間に汗水たらして研鑽した成果を出そうと歯を食いしばり、力走するのが箱根駅伝の魅力であり、そこの部分は変わらずにあり続けて欲しいと思っています」

堂場「10年スパンでは大きな変化はないでしょうが、50年とかロングスパンで見たら、箱根駅伝がどうなっているのか、ちょっと想像がつかない部分もあります。これは駅伝に限った話ではありませんが、少子化という深刻な問題も関わってきます。少しでも長生きしてスポーツ界の将来を見守っていきたい」

佐藤「野球界は、メジャーで活躍している大谷翔平で盛り上がっています。スポーツの魅力を伝えるスーパースターがいることで<やってみよう>という人が出てくる。陸上界にもスーパースターが生まれ、箱根駅伝を経験して世界的な長距離ランナーが出現することを楽しみにしています」

 ──ちなみに1月2、3日の過ごし方を教えてください。

神野「解説など最近はやっていないので仲間たちと一緒に(スタート時間の)午前8時にはテレビの前に集まり、箱根駅伝をじっくりと堪能したいと思います。もちろんサッポロビールを飲みながら、です(笑)」

堂場「基本的にはテレビ観戦ですが、ネットでも追い掛けます。母校の青学大に期待するのは当然ですが、中央大と優勝を競り合ったらどうしよう、なんて考えているところです」

佐藤「出雲駅伝、全日本大学駅伝なども現場取材に赴き、ほかにもいろいろな場所、大会で取材を重ねて情報を蓄えています。初日は(ゴールの)芦ノ湖駐車場に待機し、2日目は大手町で待ち構えて監督や選手を取材します」

──これからも箱根駅伝の魅力を発信していってください。今回はありがとうございました!

(取材・構成=絹見誠司/日刊ゲンダイ)

▽堂場瞬一(どうば・しゅんいち)1963年5月21日生まれ、茨城県出身。青学大国際政治経済学部卒業。2000年に出した野球小説「8年」で小説すばる新人賞を受賞し作家デビュー。主に警察小説、スポーツ小説を中心に多くの作品を手掛けている。主な著書に「刑事・鳴沢了」シリーズ、駅伝小説の「チーム」シリーズなど。

▽神野大地(かみの・だいち)1993年9月13日生まれ、愛知県出身。青学大総合文化政策学部卒業。箱根駅伝は2年次2区6位、3年次5区区間賞、4年次5区2位。3年次の青学大初優勝、4年次の連覇に貢献した。コニカミノルタを経てプロランナーに転向。現在はM&Aベストパートナーズの選手兼監督。

▽佐藤俊(さとう・しゅん)1963年3月5日生まれ、北海道出身。青学大経営学部卒業。出版社を経て93年にフリーのスポーツライターとして独立。サッカー、陸上競技に軸足を置いて精力的に取材・執筆活動を続けている。主著に「稲本潤一 1979-2002」「宮本恒靖 学ぶ人」「箱根0区を駆ける者たち」など。

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