侍J野手に「8秒」の重圧 1次R3試合無安打の近藤健介を直撃すると…

公開日: 更新日:

近藤「慣れ……まあ、そうですね。その…」

 ――ピッチクロックに対して、工夫しているところは?

「とりあえず、いつもよりは急いで打席に入ってます。タイムを気にしながらもやってます。ただ、タイムの開始もまちまちなんで。始まっているタイミングとか、やっぱりそこは気にしながら。違反は1個取られましたけど、やっぱり気にしていてもそうなってしまうんで。タイムを気にしながらにはなってくると思いますけど」

 ――普段とルーティンが違うことで、打撃に影響が出ているのか。

「そこはみんな同じ条件ですし。その中でしっかり結果を出さないといけない。ここに来ている以上は、そうかなと思う」

 ――慣れが必要ですか?

「慣れ……まあ、そうですね。その、メジャーの選手の話も聞きますけど、みんな気にしながらやっているとは言っていたんで、慣れてくれば気にならなくなるとは思いますけどね」

 近藤は構える前に足で土をならすなど、いくつかのルーティンがある。これを1つ省くだけでも違和感が生じるだろうし、時間に追われるとなおさら、自分の打撃に専念しづらくなる。「早く打席に入るので全然気にならない」という選手も中にはいるが、打席に入るまでのルーティンが多ければ多いほど、厄介なルールなのは間違いない。

 実際、宮崎合宿中には野手から、困惑する声が聞かれた。

「自分のルーティンというか、タイミングで打てない。打席に入って時間見て、大丈夫と思って見たらもう投手が構えてる。『あれ、まだ時間あるのに』って思いながら、パッて投げてくるから、自分の準備の時間がなかった」(牧原大成=ソフトバンク

 佐藤輝明阪神)はソフトバンクとの練習試合で違反を取られ、「ちょっとゆっくりしすぎた」と反省した。

「対処できているのは大谷翔平ドジャース)、鈴木誠也カブス)、吉田正尚(レッドソックス)のメジャー組と、打席に入って構えるまでの時間が早い源田(壮亮=西武)、中村(悠平=ヤクルト)あたり。メジャー1年目でまだまだ不慣れな岡本和真ブルージェイズ)は打率.100、村上宗隆ホワイトソックス)も打率.200。3月上旬に来日し、時差に慣れてきたところで再び渡米する。ピッチクロックへの慣れはもちろん、そもそもの状態を上げる必要もあるでしょう」(侍ジャパン経験のある球界OB)

 攻撃力、長打力重視の野球で大会連覇をもくろむ侍ジャパンだが、オーストラリア戦では野手が投手のタイミングに合わず、六回まで3安打無得点と大苦戦した。準々決勝以降は、メジャーでもエース級の投手との対戦となり、彼らの独特の間の取り方、球筋にも対処する必要がある。課題は山積みだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高市首相、病気を理由に辞任? 囁かれるショートリリーフは麻生指名で「茂木敏充」か

  2. 2

    嵐活動終了で松本潤との「結婚待望論」再燃も…キッパリ否定の井上真央が送る“幸せシングルライフ”と結婚観

  3. 3

    「中傷動画」疑惑で高市首相またブチ切れ答弁連発し逃げ切り画策も…露呈した重大な“落とし穴”

  4. 4

    「笑点」新メンバー春風亭一之輔に“新司会就任”密約説…注目は木久扇、好楽、小遊三の進退

  5. 5

    大谷翔平が負傷して出血…ドジャース指揮官は軽症強調もサイ・ヤング賞に悪影響を及ぼす懸念

  1. 6

    見上愛は桐朋女子中高から日芸演劇学科に進んで演出家を志す 大学同級生・河合優実との本当の関係

  2. 7

    ハリボテの実質賃金「4カ月連続プラス」…巨額の税金つぎ込んだ補助金政策で“ゲタ履き”が実態

  3. 8

    6月7日に「笑点が重大発表」座布団運び山田隆夫は本当に勇退するのか? 「くん」が「さん」に変わった哀愁

  4. 9

    巨人橋上監督代行が坂本勇人に肩入れする事情…出場メンバーとオーダーに“唯一”口を出した

  5. 10

    遠藤航「W杯欠場」の可能性浮上…森保監督が代表引退したはずの吉田麻也を呼び寄せた深謀遠慮