ベネズエラ戦惨敗は井端監督の「自業自得」…リリーフ崩壊は昨年末から始まっていた

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ソフトバンク杉山招集失敗の大誤算

「最速160キロの直球と落差の大きいフォークが武器の杉山は昨季、31セーブで最優秀救援投手のタイトルを獲得。チームの日本一に貢献した。井端監督は宮崎合宿中に松井が故障で出場辞退したことを受け、杉山に声をかけたが、断られたと聞いている。杉山は昨年11月の韓国との侍ジャパンシリーズでも、井端監督から代表入りを打診されていた。開幕から日本シリーズまでフル稼働した疲労を考慮し、辞退を申し入れた。その際、杉山は侍関係者から、『今回はWBCの選考も兼ねており、今回辞退すれば、WBCには出られない』などと説明を受けた。杉山自身、抑えとしての実績は1年しかないとはいえ、韓国戦の出場がWBCメンバー入りへの『踏み絵』のような形にされ、不信感を抱いたといいます。阪神才木浩人ら他の投手も、韓国戦を辞退したことでWBCメンバーから外れたともっぱらですが、こうした高圧的な態度に不信感を抱き、代表入りを断った選手は結構いると聞いています」

 困った井端監督は古巣・中日の井上一樹監督に頭を下げ、開幕投手候補だった金丸を緊急招集したものの、登板機会は1試合にとどまった。

 さらに、宮崎合宿中には大勢が右手指の負傷、種市が右足首の捻挫によって調整遅れが生じた。宮崎でのソフトバンクとの練習試合(2月22、23日)で2人は登板予定だったが、これを回避。試合直前に急きょ、同じ宮崎県内でキャンプを行う西武に頼み込み、高卒2年目の19歳右腕・篠原響をサポートメンバーとして招集せざるを得なくなった。戦う前からブルペンは火の車だった。

 一方、井端監督はメジャーリーガーに関しては三顧の礼で迎えた。結果的に故障で選手としての出場はかなわなかったものの、ダルビッシュ有(パドレス)には、就任した23年から声をかけていたし、菊池雄星(エンゼルス)も1年前の25年1月に岩手に足を運び、「できれば宮崎から来てほしい」「投手陣をまとめてほしい」と声をかけていた。所属球団から指示された球数制限や打席数を厳格に守ろうと努めるなど、日本人メジャーリーガーには十分な配慮をしながら、NPB所属の選手にはどうだったか。

「種市は治療の甲斐もあって戦列に復帰。リリーバーとしてチームに貢献したが、1次ラウンドでは連投、準々決勝のベネズエラ戦でもイニングまたぎと、足のケガがあったにもかかわらず、酷使された。ベネズエラ戦の2イニング目は明らかに球威、キレが落ちていた。メジャーの選手に比べて、NPBの選手には負担を強いた。もっとも、種市を酷使せざるを得なくなるほどブルペンは枯渇していた。負けるべくして負けたといっていい」とは、侍ジャパン経験のある元選手だ。

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