今季のドジャース大谷が抱える「スタミナ」「球速」という課題…開幕からPSまで二刀流は“未体験ゾーン”
球速に強いこだわり「ごまかしながら投げても、面白くない」
自身の「スタミナ」に加えて、「球速」との戦いも課題になる。
「大谷はオープン戦から160キロをマークしている。アドレナリンも出るであろう今後は、おそらくいま以上に球速も増す。ストレートの平均球速は、2度目の右肘手術前よりアップするでしょう。下半身も含めて、オフのトレーニングがよほどうまくいったのですよ」とは別の特派員のひとりだ。
しかし、球速がアップするのに比例して、右肘にかかる負荷は大きくなる。大谷自身、肘に最も負担がかかるのは、スイーパーでもフォークでもなく、球速だと認めている。日本ハム時代の2016年にCSでリリーフ登板、当時のNPB最速となる165キロをマークした直後に「肘、飛ぶかと思った」と打ち明けたくらいだ。
昨年末のNHKスペシャルで、大谷はこう言っている。
「自分が思い切りパフォーマンスを出せる感覚がないと、うまくもなれないし、自分が納得しないので。ごまかしながら投げたとしても、面白くないだろうなと。僕のスタイルとしては(球速が)ひとつの武器。打席に立って94、95マイルと100マイル(約161キロ)では対応の仕方が2ランクも3ランクも違う。そこを投げるのはバッターの視点からも大事」
開幕前から160キロ超の剛速球を投げ続けていれば、どうしたって「スタミナ」や「故障」の問題がつきまとう。
久々にコンディションが万全で、3度目の本塁打王はもちろん、投手としてサイ・ヤング賞にも手が届く位置にいるのは間違いない。すでにメジャーの頂点に立つ存在だけに、相手との関係以上に自分自身の中で「スタミナ」や「球速」の問題と、どうやって折り合いをつけていくのか注目だ。


















