“被害者”宮川が否定し混沌 女子体操パワハラ問題は第2章へ

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 2歳で体操を始めた宮川は、小学5年から速見コーチの指導を受けていた。猛練習が実を結び、2014年に全日本体操種目別選手権の跳馬で優勝。16年にはリオ五輪代表に選出された。実績の高さから、今年3月の高校卒業を前に、大学や企業からオファーが殺到。しかし、宮川は信頼できる速見コーチと二人三脚で歩む道を選んだという。その決断を快く思わない実業団関係者もいたというから、あるいはそれは今回の不可解な騒動につながっているのか。いずれにしろ、宮川はパワハラを否定している。それどころか、コーチが行ったとされる暴力行為の内容にも疑問がある、と体操関係者がこう言うのだ。

「速見コーチはポニーテールにした髪の毛を引っ張ったり頭を小突いたりしたことは認めているそうですが、馬乗りになって殴ったり1時間以上説教したことは否定している。暴力の目撃者がいる一方で、『あれくらいなら口頭注意レベル。永久追放は不自然に重過ぎる』という声がある。選手やその親が被害を訴えているならまだしも、選手自身が否定しているのに、体操協会はなぜ処分を下せるのか」

 今回の問題を受け、宮川と速見コーチが練習拠点のひとつにしていた施設にはクレームが入ったという。

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