男も萌えるアクアリウム入門編

公開日: 更新日:

 本書が面白いのは、達人の水草水槽を羨望のまなざしで眺めていた著者が、自ら水槽作りにトライし、その面白さにどんどんはまっていく様子がカラフルな写真と漫画で紹介されている点だ。

 読者はページをめくるごとに、まるで旅行記を読むかのごとく水草水槽の世界にはまっていく彼の情熱を追体験できる。熱帯魚も飼ったことがない、園芸の知識もさほどない、さらに面倒くさがり屋だという著者は、水がどんどん透明になって理想の水槽に近づいていく様子に喜び、いつのまにか理想の石や理想の流木を遠くの河原まで探しに行き、ついにはお金を払って石ころを買うに至る。それは、まるで世界の創造主になったかのような喜びなのだ。

■「BOTTLIUM2 ひとり暮らしの小さな小さな水族館。」田畑哲生著

 アクアリウムに興味はあるものの、残念ながら家が狭くて水槽を置く場所が確保できそうもない……と嘆く人に、ワンルームでも気軽に始められるボトルのアクアリウム「ボトリウム」を勧めているのが本書。

 百均で買った安い材料でも始められる上、リビングや寝室、キッチンの片隅などにちょこんと置ける手軽さ。しかも、その水替えも週に1回くみ置いたペットボトルの水を注いで古い水を押し出すだけだという。

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    前田健太は巨人入りが最有力か…古巣広島は早期撤退、「夫人の意向」と「本拠地の相性」がカギ

  3. 3

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  4. 4

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  5. 5

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  1. 6

    山本淳一は「妻をソープ送り」報道…光GENJIの“哀れな末路”

  2. 7

    大関取り安青錦の出世街道に立ちはだかる「体重のカベ」…幕内の平均体重より-10kg

  3. 8

    巨人・岡本和真が狙う「30億円」の上積み…侍ジャパン辞退者続出の中で鼻息荒く

  4. 9

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 10

    光GENJIは全盛期でも年収3000万円なのに…同時期にジャニー&メリーが3億円超稼げていたワケ