「緑内障の最新治療」平松類著、植田俊彦監修

公開日: 更新日:

 緑内障は、眼圧が高くなることで目の神経がダメージを受け、徐々に視野が欠け、やがて失明する病気だ。片方の視野が欠けてももう片方で補われてしまうため、多くの人が発症に気づかずに悪化させている。

 本書では、日本人の失明原因の第1位である緑内障について、その仕組みや新薬、最新治療などについて詳述している。

 新薬としては、間もなく使用が開始される「Rhoキナーゼ阻害薬」に期待が集まる。緑内障の治療には眼圧を下げる目薬が用いられるが、この新薬はもともと脳の薬として用いられてきたもので、血流をよくする効果も併せ持つことで緑内障への高い効果が注目されている。

 他にも、iPS細胞による再生医療や、遺伝子治療の現状についても解説している。

(時事通信社 1500円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  2. 2

    横綱・大の里まさかの千秋楽負傷休場に角界から非難の嵐…八角理事長は「遺憾」、舞の海氏も「私なら出場」

  3. 3

    2026年大学入試はどうなる? 注目は公立の長野大と福井県立大、私立は立教大学環境学部

  4. 4

    東山紀之「芸能界復帰」へカウントダウン着々…近影ショットを布石に、スマイル社社長業務の終了発表か

  5. 5

    「総理に失礼だ!」と小池都知事が大炎上…高市首相“45度お辞儀”に“5度の会釈”で対応したワケ

  1. 6

    大関取り安青錦の出世街道に立ちはだかる「体重のカベ」…幕内の平均体重より-10kg

  2. 7

    日中対立激化招いた高市外交に漂う“食傷ムード”…海外の有力メディアから懸念や皮肉が続々と

  3. 8

    義ノ富士が速攻相撲で横綱・大の里から金星! 学生相撲時代のライバルに送った痛烈メッセージ

  4. 9

    同じマンションで生活を…海老蔵&米倉涼子に復縁の可能性

  5. 10

    独立に成功した「新しい地図」3人を待つ課題…“事務所を出ない”理由を明かした木村拓哉の選択