書物のアリ地獄に落ちよう編

公開日: 更新日:

「ほんほん本の旅あるき」南陀楼綾繁著

 秋田、無明舎のあんばいこう氏は、自分の住む小さな街に掘りつくせないほどの本の材料が埋まっていると考え、それを耕して生きていこうとする真摯な出版人である。同じ秋田の〈まど枠〉の伊藤さんは初対面の時、ゆるキャラのかぶり物をかぶってくるぶっ飛んだ人だった。

 富山には「文芸逡巡別冊 郷土愛バカ一代!」というミニコミ誌があるが、なぜか〈本誌〉は存在しない。津の地域雑誌「kalas」は「幸せな孤立」などという何やら分からぬ特集を組んでいる。

 各地の一箱古本市に参加している著者が出会ったユニークな人&本のワンダーワールド。(産業編集センター 1600円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    もしやり直せるなら、入学しない…暴力に翻弄されたPL学園野球部の事実上の廃部状態に思うこと

  2. 2

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  3. 3

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  1. 6

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  2. 7

    JLPGA専務理事内定が人知れず“降格”に急転!背景に“不適切発言”疑惑と見え隠れする隠蔽体質

  3. 8

    「俳優座」の精神を反故にした無茶苦茶な日本の文化行政

  4. 9

    (72)寅さんをやり込めた、とっておきの「博さん語録」

  5. 10

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動