「越境へ。」西きょうじ、津田大介著

公開日: 更新日:

 20年前、予備校講師と生徒として出会った2人による対談集。津田氏にとって10歳年上の西氏は、初めて身近に触れた天才だった。そんな予備校時代の思い出や、それぞれの青春時代の体験を語り合いながら、若い世代に向け、先の見えない現代日本を生き抜くための方法を説く。

 出版社からの正社員の誘いを断ってきた津田氏は、東日本大震災の折、災害情報と向き合い整理しながら発信しているときに「自分はこれをするために就職しなかったんだ」と感じたという。そうした思いを打ち明けながら、働くとはどういうことかを論じる。他、社会とは、そして今をどう生きるかなどをテーマに、何よりも「越境する勇気」の大切さを伝える。(亜紀書房 1300円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    嵐ラストで「500億円ボロ儲け」でも“びた一文払われない”性被害者も…藤島ジュリー景子氏に問われる責任問題

  2. 2

    トリプル安で評価一変「サナエノリスク」に…為替への口先介入も一時しのぎ、“日本売り”は止まらない

  3. 3

    27年度前期朝ドラ「巡るスワン」ヒロインに森田望智 役作りで腋毛を生やし…体当たりの演技の評判と恋の噂

  4. 4

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  5. 5

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  1. 6

    元TOKIO松岡昌宏に「STARTO退所→独立」報道も…1人残されたリーダー城島茂の人望が話題になるワケ

  2. 7

    今田美桜が"あんぱん疲れ"で目黒蓮の二の舞いになる懸念…超過酷な朝ドラヒロインのスケジュール

  3. 8

    織田裕二「踊る大捜査線」復活までのドタバタ劇…ようやく製作発表も、公開が2年後になったワケ

  4. 9

    「嵐」が2019年以来の大トリか…放送開始100年「NHK紅白歌合戦」めぐる“ライバルグループ”の名前

  5. 10

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞