「越境へ。」西きょうじ、津田大介著

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 20年前、予備校講師と生徒として出会った2人による対談集。津田氏にとって10歳年上の西氏は、初めて身近に触れた天才だった。そんな予備校時代の思い出や、それぞれの青春時代の体験を語り合いながら、若い世代に向け、先の見えない現代日本を生き抜くための方法を説く。

 出版社からの正社員の誘いを断ってきた津田氏は、東日本大震災の折、災害情報と向き合い整理しながら発信しているときに「自分はこれをするために就職しなかったんだ」と感じたという。そうした思いを打ち明けながら、働くとはどういうことかを論じる。他、社会とは、そして今をどう生きるかなどをテーマに、何よりも「越境する勇気」の大切さを伝える。(亜紀書房 1300円+税)


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