「鳥ってすごい!」樋口広芳著

公開日: 更新日:

 鳥類学の第一人者が知られざる鳥の世界を案内してくれるサイエンス本。

 鳥のすごさは、何といってもその飛行術にある。多くの鳥は時速20~30キロほどで飛ぶが、北海道のハリオアマツバメは最大130キロも出せるという。一方で、もっともゆっくり飛べるアメリカヤマシギは時速8キロだとか。また、ヨーロッパとアフリカ西部を行き来するシロハラアマツバメには繁殖期を除く200日間、休まず飛び続けたという記録がある。水道の栓をひねって水を飲むカラスなど、その知能の秘密から、子育てを他の鳥にまかせるカッコウ類の托卵など。

 鳥が持つ驚くべき能力や生態を紹介しながら、鳥という生きものの生き方を解き明かす。(山と溪谷社 900円+税)


【連載】新書あらかると

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木麟太郎をドラフト指名する日本プロ球団の勝算…メジャーの評価は“激辛”、セDH制採用も後押し

  2. 2

    日本ハム新庄監督がドラフト会議出席に気乗りしないワケ…ソフトB小久保監督は欠席表明

  3. 3

    ヤクルト青木“GM”が主導したバランスドラフトの成否…今後はチーム編成を完全掌握へ

  4. 4

    吉村代表こそ「ホント適当なんだな」…衆院議席3分の1が比例復活の維新がゾンビ議員削減と訴える大ボケ

  5. 5

    吉村代表は連日“ドヤ顔”、党内にも高揚感漂うが…維新幹部から早くも「連立離脱論」噴出のワケ

  1. 6

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  2. 7

    ブルージェイズ知将が温めるワールドシリーズ「大谷封じ」の秘策…ドジャース連覇は一筋縄ではいかず

  3. 8

    高市政権は「安倍イタコ政権」か? 防衛費増額、武器輸出三原則無視、社会保障改悪…アベ政治の悪夢復活

  4. 9

    今秋ドラフトは不作!1位指名の事前公表がわずか3球団どまりのウラ側

  5. 10

    亀梨和也気になる体調不良と酒グセ、田中みな実との結婚…旧ジャニーズ退所後の順風満帆に落とし穴