「進化の不思議がわかる本」気になる4冊

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「おっぱいの進化史」浦島匡、並木美砂子、福田健二著

 全編、おっぱいについて記した本。といっても、世の男性のふらちな期待に応えるような内容ではなく、真面目に乳房や乳汁について解説する。

 読んで字のごとく、哺乳類とは乳=おっぱいで子供を育てる動物群のこと。脊椎動物の中で哺乳類だけが、卵ではなくお母さんから赤ちゃんとして生まれる。おっぱいは、哺乳類が進化の長い歴史の中で獲得した特別な機能なのだ。

 本書では、どのような仕組みによっておっぱい(この場合は乳汁)が分泌されるのか、動物によって異なるその成分、そして最初は毛穴がおっぱい(乳房)へと変わっていく2億5000万年の進化の歴史や、牛乳など高栄養食品としてのおっぱいの利用まで。さまざまな角度からおっぱいの不思議に迫る。(技術評論社 1880円+税)

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