• facebook  
  • twitter  
  • Facebook Messenger

「夏の情婦」佐藤正午著

 定職につくことなく実家で過ごしていた「ぼく」は、学習塾の講師として働き始める。釣り具店主の妻が自宅で始めた塾が仕事場だった。夏休み、午前中で授業を終えたぼくは、毎日、恋人の部屋に行き、彼女の帰りを待つ。4カ月前に知り合った彼女はバッティングセンターの受付係で、ぼくは客だった。

 2度目のデートで、ラブホテルに入って以来、ぼくは伯母の家に間借りする彼女の部屋に通い続けてきた。ある日、伯母から2人の関係を問い詰められた彼女は、「情婦」という言葉が脳裏に浮かんだ途端、涙をこらえきれなくなった。その話を聞いたぼくは、彼女の言葉の選び方にただ感心する。(表題作)

 直木賞作家が30年前のデビュー直後に発表したみずみずしい恋愛小説集。

 (小学館 600円+税)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のBOOKS記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    もし破局したら…“恋愛露出狂”剛力&前澤社長の未来予想図

  2. 2

    逸材ゴロゴロ 夏の甲子園“契約金1億円”ドラ1候補7人の名前

  3. 3

    進学説の真偽は…金足農・吉田輝星めぐるプロ争奪戦の内幕

  4. 4

    キムタクは“御一行”で…被災地を単身訪れた斎藤工との差

  5. 5

    ガッツポーズ禁止と熱中症“美談化”…球児を潰すご都合主義

  6. 6

    カネと欲望がうごめく甲子園 ネット裏“怪情報”<上>

  7. 7

    剛力彩芽へ助言…私生活をSNSにアップする女優は伸びない

  8. 8

    まるで炎上商法 “超人ショー”と化した24時間TVの存在価値

  9. 9

    安倍首相が異例の神社参拝3連発 総裁選に不安で“神頼み”

  10. 10

    剛力は助言無視で再炎上…救えるのはバナナマン日村だけか

もっと見る