「『ゴースト血管』に効く!1分かかと上げ下げ」伊賀瀬道也著

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 血管は加齢に伴い徐々に老化し硬くなっていくが、近年、特に注目を集めているのが毛細血管の“ゴースト化”だ。40代を境に新陳代謝の低下が進むと、毛細血管は細くなったり変形したりしながら、まるでゴーストのように消えてなくなっていく。実は体中に張り巡らされた血管の9割以上が毛細血管であり、これが機能しなくなることで、全身にさまざまな悪影響をもたらすようになる。

 例えば、見た目の老化だ。著者がセンター長を務める愛媛大学医学部付属病院抗加齢・予防医療センターの研究では、肌の老化要因には紫外線だけでなく、血管年齢が大きく関わることが明らかになったという。さらに、血管のゴースト化は生活習慣病も加速させる。全身の末端にまで血液が巡らなくなることで骨粗しょう症が進んだり、高血圧糖尿病を悪化させたり、脳機能を低下させて認知症リスクを高める恐れもあるのだ。

 気づかぬうちに進む毛細血管のゴースト化だが、日々の努力でこれを食い止めることも可能だ。もっとも効果的なのが、かかとを上げ下げする運動。多くの毛細血管が集まり“第二の心臓”とも呼ばれるふくらはぎの筋肉を鍛えることで、血液を心臓まで押し戻す力がアップし、毛細血管も鍛えられる。本書では、効果的な運動の方法の他、毛細血管に効くスパイスやお茶、睡眠法なども解説している。

 老化にあらがいたいなら、毛細血管を鍛えることだ。

(河出書房新社 1250円+税)

【連載】長生きする読書術

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