「君の隣に」本多孝好著

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 女子大生の彩愛は、同級生の恋人の死を機に大学内で孤立。そんなある日、同じ大学に通う早瀬にスカウトされ、彼が経営するデリヘルに体験入店する。初めて客の相手をした夜、彩愛は早瀬の優しさが身に染みる。店の売れっ子のマミからは、早瀬に潰されないよう気をつけるよう忠告されるが、彩愛にはその意味が分からない。学内の女子からも注目される早瀬に一方的に思いを募らせる彩愛は、ある日、店で貸与されたスマホに仕込んだアプリで割り出した早瀬のアパートを訪ねる。しかし、応対に出てきたのは小学校6年の翼だった。(「アヤメ」)

 常連客の吉田や、翼の担任・星野など、さまざまな視点から早瀬と翼の秘密が明らかにされる連作小説。

 (講談社 760円+税)

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