「AKIRA」(全6巻) 大友克洋著

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 1982年12月から90年6月にかけて「週刊ヤングマガジン」で連載された。

 1982年に関東地区に新型爆弾が投下され東京は壊滅。それを引き金に第3次世界大戦が起こる。物語は復興途上にある2019年のネオ東京から始まる。主人公の金田は職業訓練校に通う健康優良不良少年。彼が率いるバイクの一団が高速道路で奇妙な男と遭遇。小男を避けようとしてケガをした鉄雄はその後、異常な能力を発揮するようになる。一方、金田はその小男を捜すアーミーと都市ゲリラの抗争に巻き込まれ、やがてこの一連の騒動の中心に「AKIRA」という存在がいることを知る……。

 超能力、未来都市、軍や反政府勢力の闘いぶりが圧倒的な迫力で描かれる。作中の20年に東京オリンピックの開催が予定されているという「予言」も話題になっている。時代が「AKIRA」に追いついたかのようだ。

(講談社 各838円+税)

【連載】名作でよむ破綻した近未来

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