「テレビ社会ニッポン」太田省一著

公開日: 更新日:

 テレビには草創期から視聴者参加番組という形で「出る権利」はあったが、「見る権利」は長らく意識されていなかった。1990年代になると視聴者はツッコミという手段を与えられて、見る「権利」を感じるようになる。

 99年になると、ネット掲示板「2ちゃんねる」(現・5ちゃんねる)が立ち上げられ、匿名のコミュニケーションの場となった。2ちゃんねるにはドラマ評や笑いのネタ評が書き込まれるようになり、視聴者言語は「見える」化される。反応が素早いため、ネットの声が「世論」であるかのような扱いをされているが、この「世論」は必ずしもテレビ批評の成熟には直結しない。

「面白主義」の限界を突いた鋭いテレビ論。

(せりか書房 2400円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・藤川監督に「裸の王様」の懸念 選手&スタッフを驚愕させた「コーチいびり」

  2. 2

    JFAは森保一氏の“囲い込み”に必死 W杯後の「次の日本代表監督」のウワサが聞こえない謎解き

  3. 3

    TBS「ラヴィット!」の“テコ入れ”に不評の嵐! グダグダぶりを楽しむ独自性損失で視聴者離れ加速危機

  4. 4

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  5. 5

    元横綱照ノ富士「暴行事件」の一因に“大嫌いな白鵬” 2人の壮絶因縁に注目集まる

  1. 6

    小松菜奈&見上愛「区別がつかない説」についに終止符!2人の違いは鼻ピアスだった

  2. 7

    高市首相「私の悲願」やはり出まかせ…消費税減税「断念」に向け経済界・財務省・自民党・マスコミが包囲網

  3. 8

    阿部監督のせい?巨人「マエケン取り失敗」の深層 その独善的な振舞いは筒抜けだった

  4. 9

    《タニマチの同伴女性の太ももを触ったバカ》を2発殴打…元横綱照ノ富士に大甘処分のウラ側

  5. 10

    米国とイランが2週間の停戦合意も日本は存在感ゼロ…お粗末すぎた高市外交を識者「完全失敗」とバッサリ