「ブルックリンの死」アリッサ・コール著 唐木田みゆき訳

公開日: 更新日:

 結婚生活が破綻したシドニーは、故郷のブルックリンのギフォード・プレイスの実家に戻ってきた。かつては黒人居住区だったが、今は由緒ある旧宅を巡るツアーなども行われ、住人たちの顔ぶれも変わりつつある。シドニーの家にも高値で買い取りたいという不動産屋が日参してくる。向かいのペインさんも引っ越し、白人のセオがパートナーと引っ越してきた。

 そんな中、恒例の労働祭ブロック・パーティーが迫り、住人たちによる企画会議が行われる。しかし、会議にもいつもの顔ぶれがそろわない。初参加のセオが、シドニーが企画した地域をめぐる歴史探訪ツアーの手伝いに名乗りを上げる。

 エドガー賞最優秀ペイパーバック賞を受賞した長編スリラー。

(早川書房 1408円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  3. 3

    前田健太は巨人入りが最有力か…古巣広島は早期撤退、「夫人の意向」と「本拠地の相性」がカギ

  4. 4

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  5. 5

    来春WBCは日本人メジャー選手壊滅危機…ダル出場絶望、大谷&山本は参加不透明で“スカスカ侍J”に現実味

  1. 6

    詞と曲の革命児が出会った岩崎宏美という奇跡の突然変異種

  2. 7

    高市政権にも「政治とカネ」大噴出…林総務相と城内経済財政相が“文春砲”被弾でもう立ち往生

  3. 8

    「もう野球やめたる!」…俺は高卒1年目の森野将彦に“泣かされた”

  4. 9

    連立与党の維新が迫られる“踏み絵”…企業・団体献金「規制強化」公明・国民案に立憲も協力

  5. 10

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋