「ブルックリンの死」アリッサ・コール著 唐木田みゆき訳

公開日: 更新日:

 結婚生活が破綻したシドニーは、故郷のブルックリンのギフォード・プレイスの実家に戻ってきた。かつては黒人居住区だったが、今は由緒ある旧宅を巡るツアーなども行われ、住人たちの顔ぶれも変わりつつある。シドニーの家にも高値で買い取りたいという不動産屋が日参してくる。向かいのペインさんも引っ越し、白人のセオがパートナーと引っ越してきた。

 そんな中、恒例の労働祭ブロック・パーティーが迫り、住人たちによる企画会議が行われる。しかし、会議にもいつもの顔ぶれがそろわない。初参加のセオが、シドニーが企画した地域をめぐる歴史探訪ツアーの手伝いに名乗りを上げる。

 エドガー賞最優秀ペイパーバック賞を受賞した長編スリラー。

(早川書房 1408円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  2. 2

    「対外試合禁止期間」に見直しの声があっても、私は気に入っているんです

  3. 3

    箱根駅伝3連覇へ私が「手応え十分」と言える理由…青学大駅伝部の走りに期待して下さい!

  4. 4

    「べらぼう」大河歴代ワースト2位ほぼ確定も…蔦重演じ切った横浜流星には“その後”というジンクスあり

  5. 5

    100均のブロッコリーキーチャームが完売 「ラウール売れ」の愛らしさと審美眼

  1. 6

    「台湾有事」発言から1カ月、中国軍機が空自機にレーダー照射…高市首相の“場当たり”に外交・防衛官僚が苦悶

  2. 7

    高市首相の台湾有事発言は意図的だった? 元経産官僚が1年以上前に指摘「恐ろしい予言」がSNSで話題

  3. 8

    AKB48が紅白で復活!“神7”不動人気の裏で気になる「まゆゆ」の行方…体調は回復したのか?

  4. 9

    大谷翔平も目を丸くした超豪華キャンプ施設の全貌…村上、岡本、今井にブルージェイズ入りのススメ

  5. 10

    高市政権の「極右化」止まらず…維新が参政党に急接近、さらなる右旋回の“ブースト役”に