「極めて私的な超能力」チャン・ガンミョン著 吉良佳奈江訳

公開日: 更新日:

 韓国の人気作家による初のSF作品集。

 彼女の手首には傷痕があった。彼女はその傷痕を隠すでもなく、「見るなら見れば?」という態度を貫いていた。

 別れる日、彼女は初めて自分には予知能力があると打ち明けた。彼女は「あなたは、私と二度と会えない」と言い、他にも僕の未来について語ってくれた。放送関係で働くことになること、2度の入院、辛いものが好きになり、記録的な寒波のブダペストにいることなど。それは10年のうちにすべて現実となった。ただ彼女が知らなかったこともある。僕もまた超能力者だということだ。(表題作)

 その他、恋愛初期の甘美な興奮状態が永遠に続く薬を飲み続けることに疑問を抱いた男を描く「定時に服用してください」など10作品を収録。

(早川書房 2420円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  2. 2

    新木優子と結婚した中島裕翔は大正解! 吉田羊との“合鍵愛”報道から10年目…

  3. 3

    二軍で塩漬け、移籍も厳しい…阪神・梅野隆太郎に残された“代打の神様”への道

  4. 4

    ドジャース佐々木朗希またも“自己中発言”で捕手批判? 露呈した「人間性の問題」は制球難より深刻

  5. 5

    連続出塁記録に黄信号…ドジャース大谷翔平の本拠地6連戦が“鬼門”になるワケ

  1. 6

    阪神・藤川監督に「裸の王様」の懸念 選手&スタッフを驚愕させた「コーチいびり」

  2. 7

    中島裕翔に新木優子と熱愛報道 ファンから囁かれるHey! Say! JUMP脱退の背景と“問題児”の過去

  3. 8

    広瀬すず 映画賞受賞ラッシュでも残された大仕事「大河ドラマ出演」への“唯一のネック”

  4. 9

    完全復活を遂げた吉田羊と"7連泊愛"中島裕翔の明暗…恋路を阻んだ"大物"による8年前の追放劇

  5. 10

    トランプ大統領に「認知能力低下」説が急浮上 タガが外れた暴言連発で“身内”MAGA派からも正気を疑う声