「旧友再会」重松清著

公開日: 更新日:

 新幹線の駅で客待ちをしていたタクシー運転手の青田は、乗り込んできた客から「あおちゃんだろ」と呼びかけられる。客は小中学校で同級だった川村だった。38年ぶりの再会だ。東京の大手不動産会社で部長を務めているという川村が告げた行き先は、母親が入居する特別養護老人ホームだった。

 車中、川村は親しげに話しかけてくるが、青田は子供時代にどちらかというと彼が苦手だったことを思い出す。川村は、月に1度帰省して母親と面会し、1人暮らしの父親の世話をしているらしい。

 夜、青田のタクシー会社に警察から協力要請が舞い込む。老人が行方不明になっているという。どうやら川村の父親のようだ(表題作)。

 老いの入り口に差しかかった登場人物たちの旧友との再会を描く作品集。

(講談社 858円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・藤川監督に「裸の王様」の懸念 選手&スタッフを驚愕させた「コーチいびり」

  2. 2

    JFAは森保一氏の“囲い込み”に必死 W杯後の「次の日本代表監督」のウワサが聞こえない謎解き

  3. 3

    TBS「ラヴィット!」の“テコ入れ”に不評の嵐! グダグダぶりを楽しむ独自性損失で視聴者離れ加速危機

  4. 4

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  5. 5

    元横綱照ノ富士「暴行事件」の一因に“大嫌いな白鵬” 2人の壮絶因縁に注目集まる

  1. 6

    小松菜奈&見上愛「区別がつかない説」についに終止符!2人の違いは鼻ピアスだった

  2. 7

    高市首相「私の悲願」やはり出まかせ…消費税減税「断念」に向け経済界・財務省・自民党・マスコミが包囲網

  3. 8

    阿部監督のせい?巨人「マエケン取り失敗」の深層 その独善的な振舞いは筒抜けだった

  4. 9

    《タニマチの同伴女性の太ももを触ったバカ》を2発殴打…元横綱照ノ富士に大甘処分のウラ側

  5. 10

    米国とイランが2週間の停戦合意も日本は存在感ゼロ…お粗末すぎた高市外交を識者「完全失敗」とバッサリ