「京都の食文化」佐藤洋一郎著

公開日: 更新日:

 古都・京都は、精進料理や懐石料理、本膳料理など和食の体系を生み、いまもその文化を発信している。

 一方で、京都はイタリアンの街であり、パン食も盛んで、コーヒーの消費量は日本一。さらに「おばんざい」といわれる庶民の日常の食や、「ぶぶ漬け」と呼ばれる茶漬け文化もある。

 こうした京都の食文化が培われたのは、良質な地下水が利用できたこと、盆地で山と川の食材が入手しやすかったこと、そして人同士の関係が世代を超えて続いてきたことにあると著者はいう。そして何よりも、都であったために1000年以上も前から全国の産物が集まり、その食材同士を組み合わせ奇跡の味を生み出してきた。

 風土、人、そして歴史に着目しながら、そうした京都の興味深い食文化を読み解いていく食探訪記。

(中央公論新社 968円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    バタバタNHK紅白 高視聴率でも今田美桜、有吉弘行らMC陣は負担増「出演者個々の頑張りに支えられた」

  2. 2

    松山千春がNHK紅白を「エコひいき」とバッサリ!歌手の“持ち時間”に求めた「平等」の正当性を考える

  3. 3

    「将軍 SHOGUN」シーズン2も撮影開始 2026年は柄本明、平岳大ら海外進出する日本人俳優に注目

  4. 4

    ロッテ前監督・吉井理人氏が2023年WBCを語る「大谷とダルのリリーフ登板は準決勝後に決まった」

  5. 5

    菊池風磨のカウコン演出に不満噴出 SNS解禁でSTARTO社の課題はタレントのメンタルケアに

  1. 6

    ロッテ前監督・吉井理人氏が佐々木朗希を語る「“返事もしなかった頃”から間違いなく成長しています」

  2. 7

    矢沢永吉ライブは『永ちゃんコール』禁止で対策も…B'z『客の大熱唱』とも通じる“深刻な悩み”

  3. 8

    《国分太一だけ?》「ウルトラマンDASH」の危険特番が大炎上!日テレスタッフにも問われるコンプライアンス

  4. 9

    巨人オーナーから“至上命令” 阿部監督が背負う「坂本勇人2世育成&抜擢」の重い十字架

  5. 10

    現役女子大生の鈴木京香はキャピキャピ感ゼロだった