「デマ・陰謀論・カルト」物江潤著

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「コロナワクチンは人口削減計画のために作られた」「国会議員や芸能人はゴム人間」「トランプ大統領率いる光の銀河連合が闇の政府と戦っている」「ロシアとウクライナは戦争などしていない」

 こうした理解不能な説をまき散らす人々がネット空間にはあふれている。

 しかし、有する世界観は異常だが、彼らの素顔はごくありふれた普通の人だという。ちょっとしたきっかけや偶然によって異常な世界観に染まってしまったのだ。その理由は、その異世界が現代人にとっては「あまりに魅力的だから」だという。こうしたスマホの普及とともに広がった脱世俗的な世界観を「スマホ教」と名付け、スマホ教徒の奇妙な生態を報告。

 ネットを覆い尽くすデマ・陰謀論・カルトの脅威を解説し、対抗策を論じる。

(新潮社 858円)

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