続・宇宙のカケラ物理学者の詩的人生案内」佐治晴夫著

公開日: 更新日:

「続・宇宙のカケラ物理学者の詩的人生案内」佐治晴夫著

 紙の網で金魚がすくえなかった場合、「0匹すくった」と考えると、すくった回数とすくった金魚の数が対応して全体像がはっきりする。「0」とは「無」ではなく、「ない」という状態を示す数なのだ。これは、インドのミーマーンサー哲学の「無」の考えに似ている。

 たとえば「机の上に花がある」という命題の否定文は「机の上に花がない」ではなく、「机の上に“無の花”がある」とする。物事を「有」と「無」で分けるのではなく、「無」そのものも「実在」にするところがすごい。(「『0』の世界の豊かさ」)

 ほかに、芭蕉と蕪村の辞世の句から「永遠」を考えるなど、物理学者が思いがけない視点から「人生の謎」を解き明かす。

(毎日新聞出版 1760円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    DeNA三浦監督まさかの退団劇の舞台裏 フロントの現場介入にウンザリ、「よく5年も我慢」の声

  2. 2

    2度目の離婚に踏み切った吉川ひなの壮絶半生…最初の夫IZAMとは"ままごと婚"と揶揄され「宗教2世」も告白

  3. 3

    なぜ「愛子天皇」ではダメなのか? 美智子さまが心情を吐露する出版物を準備中…と政界で話題

  4. 4

    鈴木紗理奈以外にもいた…あのちゃんが過去に口にしていた“キライな芸能人”の実名

  5. 5

    嵐が去る前に思い出す…あの頃の「松本潤」と「大野智」

  1. 6

    日本ハムがソフトBに8戦全敗の悲惨…崩壊投手陣が口にする「伏見寅威ロス」

  2. 7

    元サッカー日本代表・大津祐樹さんはビジネスでも成功 年商300億円の高級腕時計会社の社長に

  3. 8

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  4. 9

    DeNAビシエド電撃引退のウラとフロント批判殺到の必然《もうハマスタに行こうとは思わない》

  5. 10

    文科省「教育の政治的中立性」で波紋…なぜ森友学園がセーフで、同志社国際がアウトなのか?