著者のコラム一覧
山上たつひこ

1947年、徳島県生まれ。70年「光る風」で注目され、72年「喜劇新思想大系」でリアルな画風のギャグを確立。74年連載開始の「がきデカ」が社会的ブームに。88年から小説執筆を開始。2014年、原作を担当した「羊の木」(いがらしみきお画)が文化庁メディア芸術祭優秀賞を受賞。著書に「蝉花」「火床より出でて」「大阪弁の犬」「王子失踪す」ほか。

(108)寝室に血の付いたペティナイフ

公開日: 更新日:
イラスト とり・みき

 夜叉の踵が持ち上がり再び女の──エミューの腹を攻撃した。その凶器はエミューの腹部に何度も突き刺さった。哀れな声が渦巻く。水子が糸より細い声ですすり泣く。高く低く、死の牙に噛み砕かれた身体を震わせて。涅槃の静寂を裂いてどろどろと斑の水が溢れ出す。救いの羊水か、儚い生命を嘲笑う毒水… 

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【連載】金鳳花のフール

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