「ここに物語が」梨木香歩著

公開日: 更新日:

「ここに物語が」梨木香歩著

 人気作家が深く心を動かされた書物について語るエッセー。

 冒頭で取り上げられるのは「伝えたい一冊」と題し、母親が幼い頃に作ってくれた手鞠の思い出とともに語り始める「失われた手仕事の思想」(塩野米松著)や「少年長編叙事詩 ハテルマ シキナ-よみがえりの島・波照間-」(桜井信夫著)などが並ぶ。後者は終戦間際に沖縄のさらに西の島々で何が起きていたのか、そのおぞましいまでの日本軍の行動と島民たちの絶望を少年叙事詩という形で子どもたちに伝える。

 ほかにも「あらしの前」(ドラ・ド・ヨング著)などの児童書から、「百年の孤独」(ガルシア・マルケス著)などの名著、そして雑誌の特集、さらに映画評まで。本の中に潜む物語の「種」と出会う読書の醍醐味をつづる。 (新潮社 781円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・藤川監督に「裸の王様」の懸念 選手&スタッフを驚愕させた「コーチいびり」

  2. 2

    JFAは森保一氏の“囲い込み”に必死 W杯後の「次の日本代表監督」のウワサが聞こえない謎解き

  3. 3

    TBS「ラヴィット!」の“テコ入れ”に不評の嵐! グダグダぶりを楽しむ独自性損失で視聴者離れ加速危機

  4. 4

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  5. 5

    元横綱照ノ富士「暴行事件」の一因に“大嫌いな白鵬” 2人の壮絶因縁に注目集まる

  1. 6

    小松菜奈&見上愛「区別がつかない説」についに終止符!2人の違いは鼻ピアスだった

  2. 7

    高市首相「私の悲願」やはり出まかせ…消費税減税「断念」に向け経済界・財務省・自民党・マスコミが包囲網

  3. 8

    阿部監督のせい?巨人「マエケン取り失敗」の深層 その独善的な振舞いは筒抜けだった

  4. 9

    《タニマチの同伴女性の太ももを触ったバカ》を2発殴打…元横綱照ノ富士に大甘処分のウラ側

  5. 10

    米国とイランが2週間の停戦合意も日本は存在感ゼロ…お粗末すぎた高市外交を識者「完全失敗」とバッサリ