著者のコラム一覧
増田晶文作家

1960年、大阪生まれ。同志社大学法学部卒。「果てなき渇望」(文藝春秋ナンバー・スポーツノンフィクション新人賞)でデビュー。著書に「稀代の本屋 蔦屋重三郎」「絵師の魂 渓斎英泉」「楠木正成 河内熱風録」「ジョーの夢」「エデュケーション」など多数。

(75)かような世情の大本は田沼に

公開日: 更新日:
切り絵・小宮山逢邦

 田沼意次が退出しようと立ち上がった時、つっと近寄ったのは松平康福だった。

「主殿頭、相談がござる」

 康福、田沼と同い年で同職の老中ながら、幕僚としては先輩格、家柄も数段よい。しかし幕府内の権勢は田沼が大きく勝る。康福は股肱同然の態度をとっている。田沼は片眉をあげた… 

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