「ヴァイパーズ・ドリーム」ジェイク・ラマー著、加賀山卓朗訳

公開日: 更新日:

「ヴァイパーズ・ドリーム」ジェイク・ラマー著、加賀山卓朗訳

 1961年11月、クライドは人生で3度目の殺人を犯す。現場である恋人のヨランダの部屋を出た彼は友人の刑事に通報。彼から3時間以内に国を出るよう猶予を与えられる。

 しかし、車で通りかかったパノニカに拾われ彼女の邸宅につく。ジャズミュージシャンのパトロンの彼女の邸宅「キャットハウス」には、有名無名のミュージシャンがたむろしていた。

 女主人から「もしも3つの願いがかなうとしたらなにがいい?」と尋ねられたクライドの脳裏に、1936年アラバマ州の田舎町から結婚を約束した恋人を捨て、ハーレムにやって来たその日のことが思い出される。

 トランペット奏者になることを夢見てハーレムに来た青年の25年間を過去と現在を行き来しながら描くクライム小説。 (扶桑社 1320円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  3. 3

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  4. 4

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  5. 5

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  1. 6

    兵庫県・斎藤元彦知事らを待ち受ける検察審の壁…嫌疑不十分で不起訴も「一件落着」にはまだ早い

  2. 7

    カズレーザーは埼玉県立熊谷高校、二階堂ふみは都立八潮高校からそれぞれ同志社と慶応に進学

  3. 8

    日本の刑事裁判では被告人の尊厳が守られていない

  4. 9

    1試合で「勝利」と「セーブ」を同時達成 プロ野球でたった1度きり、永遠に破られない怪記録

  5. 10

    加速する「黒字リストラ」…早期・希望退職6年ぶり高水準、人手不足でも関係なし