「民族がわかれば中国がわかる」安田峰俊著

公開日: 更新日:

「民族がわかれば中国がわかる」安田峰俊著


 中国は、公的な定義だけでも56もの民族を擁する多民族国家だ。人口の91%は漢族だが、約2000万人を擁するチワン族をはじめ、1100万人以上いる回族やミャオ族などの「少数」民族も多くいる。また共産党の高官や企業経営者、スポーツ選手や文化人らにも少数民族出身者は少なからずいる。個人の略歴を紹介する際にも、その人がどの民族に属するかが必ず記されるほど、中国では民族が重要視されている。一方で、中国政府によるウイグル族などへの人権侵害がたびたび西側メディアでは報じられている。

 本書は、中国の個々の少数民族の歴史や現在を解説しながら、なぜ中国政府が一部の民族を弾圧するのか、中国における民族とはどういう存在なのかを解説した中国論。

(中央公論新社 1100円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「時代と寝た男」加納典明(19) 神話レベルの女性遍歴、「機関銃の弾のように女性が飛んできて抱きつかれた」

  2. 2

    梅宮アンナ「10日婚」短期間で"また"深い関係に…「だから騙される」父・辰夫さんが語っていた恋愛癖

  3. 3

    国分太一が無期限活動休止へ…理由は重大コンプラ違反か? TV各局に全番組降板申し入れ、株式会社TOKIO解雇も

  4. 4

    吉沢亮「国宝」が絶好調! “泥酔トラブル”も納得な唯一無二の熱演にやまぬ絶賛

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希 球団内で「不純物認定」は時間の問題か...大谷の“献身投手復帰”で立場なし

  1. 6

    中学受験で慶応普通部に合格した「マドラス」御曹司・岩田剛典がパフォーマーの道に進むまで

  2. 7

    進次郎農相の化けの皮ズルズルはがれる…“コンバイン発言”で大炎上、これじゃあ7月参院選まで人気持たず

  3. 8

    砂川リチャード抱える巨人のジレンマ…“どうしても”の出血トレードが首絞める

  4. 9

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  5. 10

    「育成」頭打ちの巨人と若手台頭の日本ハムには彼我の差が…評論家・山崎裕之氏がバッサリ